お風呂好きでも意外と知らない温泉にまつわる超基礎知識!

Pocket

今回は「温泉の基礎知識」についてのお話しです。

温泉にはそれぞれ、美白や美肌など美容効果が期待できるもの、腰痛やリウマチなどの病的なものに効果が期待できるものなど、様々な効能が謳われているものがあります。この温泉の効能は誰が決めているのかご存知でしょうか?それどころか温泉とは何かを知らない人も多いのではないでしょうか?

そもそも温泉とは

温泉とは、温泉法という法律で定義がされています。簡単に言うと、地中から湧出する温水、鉱水および水蒸気、そのほかのガス(例外あり)で25度以上か19種類の特定の成分のうち1つでも既定の含有量を含んでいるものが温泉と定義されています。

つまり温泉と言っても温度や成分は様々で、成分をたくさん含んだ熱い温泉もあれば、成分があまり含まれていないぬるめの温泉もあると言う事です。

温泉の種類

温泉は大きく分けて2種類に分類されます。

療養泉

療養泉とは先程の温泉法の定義でされた19種類の成分の中から、さらに特定された7つの成分のうち1つでも含有量が規定を超えているものが療養泉と言われています。いわゆる、適応症が法律上認められた温泉と言う事になります。温泉によって適応症が変わるので確認が必須です。

この療養泉は、さらに10種類に分類されます。卵の腐臭に似た香りを放つ「硫黄泉」やラドンを含む「放射能泉」などは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。自分の肌や体質に合う療養泉を見つけておくと、周囲の人からはちょっと通っぽくみえます。

また、地中から湧出する、25度以上などは療養泉も同じ条件です。

療養泉ではない温泉

温泉法の定義でされた19種類のうちのいくつかの成分は規定以上に含んでいても、療養泉に指定する事の出来る特定の7つの成分が含まれていない温泉は療養泉ではない温泉とされます。

その他

温泉の中には飲める温泉もあります。この飲める温泉は、保健所の検査基準をクリアしている保証付きの飲める温泉です。飲める温泉は検査基準が厳しいと言われているため、希少価値のある温泉と言えるでしょう。

温泉の効能について

温泉の効能も温泉法という法律が関係しています。この法律に基づいて、都道府県の担当部署か委託機関が水質等検査分析を行い、温泉成分分析表が作成されるのです。検査結果を見て、温泉法で決められた成分のものについて数値以上であれば、その成分の効能を謳うことができるようになります。

ただし、温泉の泉質は火山活動や河川の水位変動など、様々なものに影響されやすいです。そのため、温泉法では10年に1度、定期的に検査を行うことになっています。

検査結果の成分によって効能は変わってきます。旅館などで「このような効能があります」と宣伝しているものをよく見ますが、適当に旅館が提示しているわけではなく、きちんと法律に基づいているというわけです。

また、温泉は薬としては扱われていない為、薬事法の視点では「効能ではなく適応症」と呼ぶべきと言う論争もある様です。

効能はどれくらい持つ?

温泉が近くにある人は毎日のように入るから、身体の悪いところもよくなるとか、美肌の人が多いと聞くことがあるでしょう。

約3時間、肌に成分が付着している

一般的に、温泉の成分は入浴後約3時間程度、肌に付着して吸収されると言われています。それを考えれば、入浴後3時間は効能が持続していると考えていいでしょう。反対に、3時間を過ぎれば肌に付着した温泉の成分はだんだんなくなっていると思ってください。

3時間で肌から温泉の成分が取れてしまうならば、入浴しても意味がないと思うかもしれませんが、もし1日15分を2回、3時間おきに入浴したならば、成分が肌に付着している時間は6時間以上にも及びます。

日本の伝統「湯治」

日本には昔から「湯治」という、温泉に毎日入って悪いところを改善させようという行為もあるくらいです。湯治はだいたい1巡7日とし、それを3回繰り返して21日間行います。

医学的な面で見ても、湯治はとても効能が期待できると言われていますが、絶対に良くなると言うものではないと思った方が良いでしょう。長期間継続して入浴することで、効能をより実感しやすいということかもしれません。この医学的な面とは、西洋医学的な視点だけではなく東洋医学的な視点も含まれているものと思われます。

また、実際に湯治を行ったり、自宅で湯治に似たことを行う場合には必ず専門家に相談しましょう。自己判断は危険な場合もありますので注意が必要です。

入浴前に気を付けるポイント

温泉に入る前に、気を付けたいポイントがいくつかありますので確認していきましょう。

禁忌症を確認

温泉には禁忌症や成分に関しての看板などで表示されていますので、もし持病や怪我がある人が温泉に入る場合には、事前に必ず確認しましょう。

入浴前30分は運動とアルコールはNG

まず入浴前30分は激しい運動をしない、そしてアルコールを摂取しないでおきましょう。温泉に入りながらの飲酒は絶対に避けましょう。また、アルコールを飲んでいなくても、食後30分程度は入浴しない方が良いでしょう。

ただし、温泉に入ると汗をかくので、脱水を防ぐために、入浴前にお茶や水などをコップ1杯飲んでください。温泉宿などのテーブルにお茶が用意されているのは、入浴前にお茶を飲んで脱水を防ぐためとも言われています。

かけ湯は忘れずに

湯船に入る前にかけ湯をしましょう。これはお湯の温度を身体に慣れさせるだけではなく、身体の汚れを落とす目的もあります。たくさんの人が利用する温泉なので、できるだけ他の人が不快な思いをしないように、かけ湯を忘れずにしてください。

高齢者や小さいお子さんから目を離さない

高齢者や小さいお子さんは、思いもよらぬ行動をとることがあります。事故防止の意味も含めて、目を離さないよう、注意を促しながら1人で入浴しないような環境を作ることが重要です。

入浴時間と入浴回数、入浴後のポイント

温泉に入るときには、どのくらいの時間入ればいいの?1日どれくらい入浴してもいいの?と、疑問が浮かぶものです。

絶対にこの時間だけ、この回数だけしか入浴してはいけないという決まりはありません。しかし、より効能を実感するため、そして身体のためにも、正しい入浴時間と入浴回数を知っておくといいでしょう。

1回15分程度、3回までが基本

まず、1回の入浴で15分程度が良いと言われています。温泉の温度によっても変わりますが、42度以上の高温の場合はもっと短くてもいいです。また、温泉に慣れていなかったり、持病があるなどの場合は、最初は3分程度湯船につかるだけにしましょう。短い時間から始めて徐々に入浴時間を長くした方が、身体に負担がかかりにくいです。1日の入浴回数は1~2回くらい、多くても3回くらいまでにしましょう。

入浴後のあがり湯は必要?

一般的に、湯船から上がるときにあがり湯は必要ないとされています。様々な効能がある温泉の成分を流してしまうからです。ただし、肌が弱い人はあがり湯をした方がいいとされています。また、硫黄成分などが強い温泉に入った後はあがり湯をした方がいいこともあるので、温泉の成分や自分の身体と相談して判断してください。

入浴後は水分補給とのんびりタイム

入浴後は脱水を避けるためにコップ一杯の水やお茶を飲んで、30分間を目安としてのんびりとくつろいだ時間を過ごしましょう。プールや海水浴の後と同じ様に、自分で思っているよりも汗をかいていたり、体力を奪われている場合があるので、高齢者や小さいお子さんは特に注意しましょう。

まとめ

  • 温泉とは何かを知る
  • 効能について知る
  • 温泉には種類がある
  • 入浴前の確認事項がある
  • 入浴時間と回数を知る
  • 効能の持続期間がある

湯船にゆっくり入るのは、世界的に見ても日本特有の文化と言えます。他の国でも入浴することはありますが、特に日本は「温泉」に入るために遠出をする人までいるくらいです。

日本の文化の1つである温泉、ただ趣味で入る人もいれば、その温泉特有の効能目的で入る人もいるでしょう。せっかくの温泉文化ですので安全に楽しみたいものです。

今回は「温泉の基礎知識」についてのお話しでした。