徳が高い人・徳が低い人を簡単に見分ける7つのポイント!

2024年4月19日

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「あの人は人徳がある」とか「徳を積む」という言葉を聞いた事がある人は多いのではないでしょうか?徳について何となくニュアンス的にはわかって言いても、人に説明する程までは理解出来ていない人もいるかと思います。

今回はそんな徳について詳しく解説します。ちょっと良い知識を得たということに留まらず、実戦する事によって自分の人生を豊かにしてくれる可能性を広げてくれるでしょう!

また、職場での人間関係構築、人事や転職時にも活用できる知識とスキルの一つとなるでしょう。

そもそも徳って何ですか?

そもそも徳とは何の事でしょうか。ここでは一般的な定義をご紹介します。徳とは、人が生まれ持った能力や既に身についている品性のことを指し、誰にでも備わっている能力や品性が平均よりも高い人のことを徳のある人、徳の高い人といいます。

ただ、あの人は良い人だ、あの人は信頼できるという範疇に留まらず、精神的にも道徳的にすぐれた品性・人格をもった人の事を指します。

何だか小難しい説明になってしまいましたが、「良い人で信頼できて品性も人格も人並み以上の人」を徳がある人、徳が高い人と呼びます。「あの先輩は器が大きいよね」と言われる人と「うちの社長って小粒だよね」と言われる人とでは、どちらが徳を積んだ人かは一目瞭然ですね。

徳を積むとはの世の為人の為に良い行いを積み重ねるとも言えそうです。また全く徳を積まないで生活するのもとても難しいでしょう。徳は誰にでも備わっているものですので、徳は有るか無いか、白か黒か、100か0かという極端な基準で見るのではなくどれくらい積んできたかの目安として捉えた方が良いでしょう。

ちなみに徳の反対は悪徳、徳を積む(善行)の反対は悪行というそうです。ちょっと怖いイメージですよね。

徳には種類があります

徳には種類がありますので参考にして下さい。

天徳・地徳・人徳

天徳とは、世の為に行う徳の事です。万物の為に行う徳と言っても良いかも知れません。天徳を積むのイメージとしては思いやりを持ってあらゆる事象と向き合い、正しい道を歩んでいる感じです。我欲ではなく大欲を持って日々生きて行く、突き進んで行くイメージです。

地徳とは、土地の為、地域の為、会社の為に行う徳の事です。地徳を積むと場が整います。つまり自分のいる場所が整います。会社の為に一生懸命働く、地域の為のボランティア活動、身の回りの整理整頓などが地徳の例です。

人徳とは、人の為に行う徳の事です。またその人に備わっている魅力や天性的な能力なども人徳と言えるでしょう。もし、人徳が備わっている人が周りにいたら手放さない様にした方が良いかも知れませんよ。

この3つの徳はバランスよく積むことが大事で一番強い徳は天徳と言われています。また地徳が備わっていないと人徳を得るのは難しいと言う説もあります。

上徳・下徳

上徳とは無意識に行う徳の事。あれこれ考えたりせずに自然と無意識に上記の天徳・地徳・人徳を行う徳の事です。徳を積む達人レベルの人が行う徳です。

下徳とは意識的に良い行いをしようとして行う徳の事。同じ良い行いをしたとしても上徳ほどは徳を積めないとされています。初めは徳を積む習慣を意識的に行うことで、いずれ無意識に徳を積めるように変わってくるそうです。

その移行期間は人それぞれです。まさに今まで積んできた徳次第かも知れませんね。

陽徳・陰徳

陽徳とは人に知れた徳の事。人前で行う徳や人に気付かれた徳が陽徳です。近くの神社の清掃、山や海でのゴミ拾い活動やSNS等での良い事した発信なども陽徳にあたります。

陰徳とは人知れず行う徳の事。誰も見ていない所で行う徳や誰にも気付かれていない徳などが陰徳にあたります。人知れず募金をしたり、相手の幸せ陰からサポートするのは陰徳にあたります。

高い徳を積めるのは陽徳よりも陰徳とされていて結果的に大きな満足感を得られるのは陰徳の様です。ただし、決して陽徳が無駄というわけではありませんので誤解のないように。

徳を積んで来た人の7つの特徴

さて、感の良い人は今まで読んで頂いてお分かりかと思いますが、徳の高い人には1日ではなれません。しかし徳は積み立てる事が出来そうです。過去に行った徳の積み立てが現在に現れていると言っても過言ではないでしょう。

では、積み立て貯金のように徳をたくさん積んできた人にはどのような特徴が現れるのでしょうか。徳が高い人と徳が低い人を見抜く7つのポイントをご紹介します。

あなたの周囲の人を7つのポイントを使って観察してみて下さい。下記の様な特徴を備えたパートナーや友人、上司や同僚や部下に囲まれているとしたらあなたは幸せ者と言えるでしょう。

その1、謙虚で穏やか、楽観的で素直

徳を積んできた人は、本当の自信を内に秘めていますので、心にゆとりが出来て謙虚で穏やかになります。しかも気配り上手。自分の感情をコントロールするのもうまくなります。一緒にいると安心感があり、場が和みます。偉そうで荒々しい攻撃的な言動を取って相手を支配しようとする人と比べると一目瞭然です。

マウントを取ったり相手の欠点を見つけて満足するようなことも無くなります。自分の得た情報や経験値、価値観を絶対視することも他人に押し付けることもなくなり、他人の価値観も尊重出来るようになります。

ひねくれやネガティブ思考に翻弄される事も無くなり、物事を悲観的に否定的に捉えることが減ります。いつまでもウジウジ悩んで時間を使うのを嫌います。

また良い面を自然と探す様になります。無理矢理なプラス思考ではなく、頭は冷静に心は情熱的に楽観的に将来を見据える様になります。

子供の様に純粋で正直な人もいます。ポイントとしては子供ではなく子供の様だという点です。

その2、生き物、社会、物を大切にする

徳を積んできた人は、基本的に誰にでも平等に接する様になります。上に媚びて下に威張ったり、自分の立場や相手の立場によって態度を変える様なことはしません。また人間のみならず動物や昆虫、魚など生き物全般を大切に扱うようになります。

さらに物も大切にするので物持ちが良くなります。理由としてはその物にまつわる背景などまで想い描けるようになるからです。自然と身の回りのあらゆるものに感謝の気持ちが湧いてきます。

徳を積んできた人は、人との繋がりも大切にします。人は一人では生きてはいけないと言うことを精神的にも知性的にも身体的にも経済的にも理解しているので自分が受けている影響だけではなく自分が与えている影響も考慮できる様になります。

その人の後ろにはご家族を始め何人もの人が携わっているのが想像でき、人が感じる痛みや苦しみ、喜びや楽しみも感じ取ることが出来る様になるのです。自分の時間だけではなく相手の時間も有限である事を考慮できる様になります。目の前にいる人への接し方が変わるのです。

自然と徳を積む人は、自分の為と言う考えの中に自分だけではなく他人も入っていて(その大きさ範囲は人それぞれ)、自然と徳を減らす人は自分の為というとまさに自分のみのと言う心理や思考に振り回されている人と言えるでしょう。

 

その3、幸福度、満足度が高い

徳を積んできた人は自己肯定感が高まり、心にゆとりも生まれますので、人生における幸福感や満足度が高くなります。

自己満足に対する考え方や手段が変わり、自分以外の物やお金、肩書き、地位や名誉で自分の心の隙間を埋め合わせしようとしなくなります。人や環境のせいにすることが減りその代わりに自分を変え様としたり、より良い環境に身をおこうとし、変化を受け入れられる様になります。

自己認識と他者認識を冷静に統合させることが出来るようになるのです。つまり他人や環境、物や肩書きへの依存度が減少するのです。

何気ない生活の中にも幸せの種を見つけることが容易になり、海外旅行に行こうが近所の公園に行こうが幸福感を味わえるようにもなります。

その5、高級志向じゃなくなる

徳を積んできた人は意識状態も成長して来ますので合理性も高まってきます。マーケテイング用語でいう「威光価格・象徴価格(ブランド品や美術品、高級食材や高額セミナーなど)」の様な消費者にとって実際の価値や判断材料が分かりずらい物、曖昧なものにお金を掛ける傾向が薄まります。

かといって高級品を毛嫌いすることもなく、安価なものばかりを求めるわけでもありません。高いもの=良いものと思いたいと言う心理状態を俯瞰できる様になり、他人が決めた価値判断ではなく自分で決めた価値判断で決断できる様になります。

また他人が羨みそうなものを集める傾向も他人に見せつける傾向も減ります。承認欲求もコントロールできる様になっているので物事を客観的にフラットな視点で捉える事ができるのです。

FP(フィナンシャルプランナー)などが言うお周りからはお金持ちに見えない、匂わせたりもしない、幸せそうなお金持ちの人達はまさにこういう人達かも知れません。びっくりするくらい普通の生活をしている著名人などもそうかも知れませんね。

その6、群れない

時々見かけるかも知れませんが、人柄も良く、コミュ力も高いのに孤独に見える人がいます。こう言う人はもしかしたら徳を積んできた人かも知れません。嫌われて仲間外れになったわけでもなく、人付き合いが苦手なわけでもなく、自分の殻に閉じこもっているわけでもなく、人には言えないような過去や現状があるわけでも無いのに何故か人と群れない人。

こう言う人は単に周囲の人と合わないだけかも知れません。世の為人の為の意識が高まっている人と私利私欲に振り回されているのに自分で気がついていない人、ポジテイブ思考の人とネガテイブ思考の人、未来も見据えてる人と過去に囚われいる人とはお互いに居心地がよく無いのかも知れません。

自分という生き物も犠牲にせずに相手も尊重するが故に適度な距離感を取ってしまうのでしょう。プライベートでも会社でもどちらの人の方が多いのかはこのブログを読んでいる方にはお分かりいただけるかと思います。

また、交友関係の広さと今まで積んできた徳の量は必ずしも一致しません。人間関係に関して言うと、若い時は量、年を重ねてきたら質が大事と言う説もあります。基本的に徳を積んで来ている人の方が少ないので、「類は友を呼ぶ」が本当だとしたら徳を積んできた人の方が気を許せる仲間を見つけられる確率は下がるでしょう。

その7、徳を積んでいると思っていない

無意識に徳(陰徳)を積んでいる人は、善行が体に心に頭に染み込んでいますので徳を積んでいるという感覚がありません。本人に取ってみれば普通に暮らしているだけなのに自動的に徳が積み上げられていきます。

損得勘定で判断したり、他人と比較して競ったりする事も減ります。

反対に自然と徳を減らしている人も然りです。自分が徳を減らしていること、世の為人の為に取ってよくない行いをしている事に気が付かずに日々を過ごしている人もいることでしょう。

徳を積む方法

さて特には種類があって得を積むと自分にも周りの人にも世の中にも良さそうだという事は何となくお分かり頂けたと思います。最後に実際にどの様にして徳を積めば良いのかをご紹介致します。

また徳を積む行いがあるのと同時に、徳を減らす行いもあるので注意しましょう。いくら相手が望んでいるからと言っても内容や動機によっては社会的に人道的に到底受け入れられないものもある事はご理解頂けると思います。

身体を使う

介護や医療のお仕事はそのまま身体を使って行う徳とも言えそうです。この様な職業につかなくても、日常生活の中でバスや電車で席を譲る、荷物を持ってあげる、他の人が通りやすい様に道を譲る、安全に休める場所を提供する、他の人の仕事を手伝ってあげる、優しい言葉をかけてあげるなども立派な徳になります。

自分の肉体的労力を使って世の為、人の為に施すイメージです。

いじめやハラスメント、汚い言葉使いやきつい口調、悪口や陰口、不平不満を言う、人のせいにする、騙す、生き物を苦しめるなどは徳を減らす行いです。

さて、自分がしたくない事を他人にお願いして行ってもらえるのは、自分に徳があるからではない事はご理解して頂けるでしょうか。

笑顔や表情

笑顔や穏やかな優しい表情を作って相手を安心させる、気分を良くさせる事も徳を積む行いと言えます。あなたの周りにもいませんか?笑顔が超素敵な人。反対に顰めっ面や相手を睨みつける様な表情、不機嫌さを全面に出す表情は徳を減らす行いです。

今までの積んできた徳は表情にも現れると言われています。内面が顔に出てると言うやつです。

物を使う

困っている人に物を提供することも徳を積む行いです。この時のポイントは相手が必要をしている物、望んでいる物を提供すると言う事です。災害時の物資支援などがこれに当たります。

要らなくなった物を相手の要望も聞かずに望んでいないものをあたかも人の為の様に一方的に送りつけるのは、徳を減らす行いと言えるでしょう。結構いますよねこういう人。

またいくら望んでいるからと言って道徳や倫理に反する物はプレゼントしてはいけないのは言わずもがなです。

心で願う

心で世の為、人の為に良い事を願うのも徳を積む行為と言えます。世の為、人の為に今の自分に出来る事を考えるのも良いでしょう。

また徳を積んできた人は基本的に言葉使いが綺麗で丁寧です。言葉を変えると心理が変わり、さらに心で良いことを願うことで思考が善良でポジティブに変わり、得ようとする情報、気になる情報も変わり、結果的に行動が善行に変わり、現実が良くなると言う好循環に入ります。

これが、まずは使う言葉を変えると良いと言われる理由です。

教えてあげる、悩みを聞く

困っている人に解決方法を教えてあげる、心が軽くなる様に話を聞いてあげるなども徳を積む行いです。この徳は自分の心に余裕がないと自分も苦しくなってしまいますし、かえって相手を苦しめてしまう事にもなりかねないので注意が必要です。

当たり前ですがこの場合、それを相手があなたに望んでいるかを見極める事が大前提となります。

また、生死がかかっている場合などでは強い言葉で毅然とした態度で相手に伝えてあげる、相手の話を傾聴する場合もあるかも知れませんね。

まとめ

  • 徳とは何かを正しく知る
  • 徳には種類がある事を知る
  • 徳が高い人と低い人を見分ける
  • 徳の積み方を知って徳の高い人になろうとする

徳を積むとは、世の為・人の為にする良い行いの事です。良い事だらけの善行ですが、いくら徳を積むと言っても、それを利用する人や不健全な環境とは関わらない方が良いでしょう。

人から奪う人、自分に都合よく与えて貰って自分の都合でお返しする人、見返りを求めて恩を着せる人、あなたを利用しようとする人の悪習慣を助長してしまいます。徳を積むには、相手や状況の健全さも見逃せません。せっかくのあなたの善行がマイナスとなって台無しにならないにように注意しましょう。

あなたはどんな人になりたいですか?どんな上司、先輩、同僚、後輩、経営者になりたいですか?どんなパートナーや友人が欲しいですか?お子さんにどんな大人になって欲しいですか?あなたはそれを求めるのに相応しい人ですか?

ぜひ皆で健全な形で徳を積みまくって、皆で幸福感を分かち合える世の中にしたいものです。

 

今回は「徳が高い人・徳が低い人を簡単に見分ける7つのポイント!」についてのお話でした。

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