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2021年10月24日

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今回は「認知バイアス」についてのお話しです。

近年よく聞くようになった言葉の一つに、「認知バイアス」というものがあります。認知バイアスとは心理学の言葉で、簡単に言うと、経験や直感などからくる自身の思いこみや先入観(バイアス)によって、合理的では言えない選択を行ってしまうことを指します。

この認知バイアスには様々な種類があり、それぞれ対策も異なってくるのが特徴です。

代表的な認知バイアス「正常性バイアス」

認知バイアスの中でも、災害大国である日本で一番認知度が高い認知バイアスと言えば「正常性バイアス」ではないでしょうか。これは自身に危険が迫っていても、「自分だけは大丈夫だ」とその危険を認知できず、日常的な行動を取ってしまう心理の動きです。

例えば、豪雨や台風で避難警報が出ていても「自分の家は大丈夫だ」と思ってしまい、避難が遅れてしまうケースなどは代表的な正常性バイアスの結果と言えるでしょう。

災害以外にも、「自分に限って詐欺には引っかからないはずだ」というような思い込みも正常性バイアスの一つです。「危険を危険だと認知できない」というのが大きな問題で、正常性バイアスが強ければ強いほど、被害は大きくなってしまうケースが多くあります。

正常性バイアスの対策としては、常に自分を客観視し、ニュースで被害に遭った人を見ても他人事と思わず、自分だっていつ事故や事件、災害に巻き込まれるかは分からないと自覚することにあります。

ただし、それでもいざという時に、直面した危険に対して「実はたいしたことないんじゃないか」と思ってしまうのが正常性バイアスの怖いところです。防災バッグなど、事前に対策できるものは冷静な判断ができる時に準備をしておくようにしましょう。

巧妙に仕組まれている「バーナム効果」

バーナム効果とは「誰にでも当てはまりそうな内容を話し、その人に当てはまっていると錯覚させる認知バイアス」で、占いなどでよく見られる手法です。

例えば「遅刻をしたら罪悪感を抱いてしまうのが○月生まれの特徴」と言われれば、○月生まれの人は「当たっている」と思うかもしれませんが、遅刻をしたら罪悪感を抱いてしまうのは多くの人の特徴で、○月生まれだからというわけではありません。

これは分かりやすい例ですが、実生活で巧妙に仕組まれやすく、詐欺に繋がりやすいのがバーナム効果の怖いところです。

雑誌やサイトに載っている簡単な占いを見て「当たってる!」と楽しむ分にはいいですが、「知らない間に病気にかかりたくない人は必見」と不安を煽るような広告を見て共感を覚え、金銭を払ってでもその解決策を知りたいと考えた場合は、支払ってしまう前に必ず立ち止まるようにしましょう。

自分が不安に感じたその文句は、世界でただ自分にだけ当てはまる文句なのか、バーナム効果による認知バイアスが発生していないかをしっかり考えることが重要です。

数字で錯覚させる「コントラスト効果」

小売店や通販など、何かを客に買ってほしいというマーケティングの場で非常に多く見られる、認知バイアスを狙った効果が「コントラスト効果」です。

数字を比較することで商品を安く感じさせるなど、自分にとって前向きな効果があると信じさせる効果を指しており、例えば「○○gの食物繊維配合」と書くのではなく「キャベツ○個分の食物繊維」と書くことで、より効果があるのではないかと錯覚させる手法になっています。

それ以外にも、割引前の価格と割引後の価格を並べて表示することで「安くなっている」という事実を強調するのもコントラスト効果を狙った広告ですし、逆に元値が低い商品は割引をしても大した差額にはならないため、割引後の値段は明記せず「3割引き」「30パーセントオフ」などだけ記載して「割引がされている」という事実を強調する方法もあります。

このコントラスト効果は、売買市場でも非常によく見られる効果です。対策としては、いくら「安くなっている」「自分にとっていいものかもしれない」と感じても、一度立ち止まって「本当に必要なものかどうか」を考える癖をつけるのが一番いいでしょう。

その上で購入を決めた場合、例えばグラム単価を計算してどの商品がいいかを比較すると、コントラスト効果に騙されず、自分にとってベストな選択の買い物ができるかもしれません。とにかく「あえて明記されていない数字」に注目するのが、この効果への対策と言えます。

いくつ知ってる?その他の認知バイアス!

上記で紹介した以外にも、例えば、大学を中退したけれど起業をして成功した人が「大学なんて中退した方がいい」と語っても、実際に大学を中退した全ての人が人生に成功していると思っているわけではありません。これを「生存バイアス」と呼びます。

認知バイアスの種類はたくさんあります。まずはそれらを正しく認知することで、自身の生活を向上していきましょう。

一貫性バイアス

人間の態度や行動は、一貫して変わらないと思い込んでしまうこと。「あの人は、いつもそうだ」「これからもこうだろう」など。

行為者ー観察者バイアス

自分の失敗は環境や他人など外的要因のせいにするが、他人がした失敗は本人のせいにするという矛盾があること。自分と他人が同じ失敗をしても反応や対応が全く違うとケースなどがあります。

確証バイアス

自分の考えを裏付けたり正当化する証拠だけを集めてしまうこと。自己防衛も行き過ぎると危険です。

疑似相関

2つの事象に因果関係がないにも関わらず、関係があると錯覚してしまうこと。影響を及ぼしてはいるが因果関係ではない様な原因と結果をこじつける様なイメージです。

コンコルド効果

このまま投資をし続けると損失が増えることが容易に予想が付くにも関わらず、今まで投資し続けてきた分を惜しむが故に投資を止められなくなってしまうこと。経営者、管理者には特に注意が必要な認知バイアスです。

後知恵バイアス

物事が起きた後に、「こうなる事ははじめから解っていた」「自分は気ずいていた」と言う様なあたかも予見できていたかのような認知バイアスです。

自己中心性バイアス

自分の推測と他者の評価がことなること。自分はやっていると思っても、周囲の人からはそうは思われていない。自分は出来ていないと思っていても、周囲の人からは評価されるなど。

自己奉仕バイアス(セルフサービングバイアス)

上手く行ったことは自分の手柄、失敗した時は状況や他人のせいにして責任を回避しようとする事。

対応バイアス(根本的な帰属の誤り)

個人の行動を説明、評価する時に、性格などの内面的な要素を重視してしまい、状況や社会的な背景等の外的要素を軽視してしまうこと。

透明性の錯覚

自分の心理が相手に見抜かれている、伝わっていると考えてしまったり、思い込んだりする事。

ハロー効果

光背効果、ハローエラーとも言う。ある特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められること。例えば、ルックス、服装や髪形、小物のセンスが良いと性格や頭も良いなどと思ってしまう事。

ピグマリオン効果

期待することによって、期待された者の成績や業績が上がること。別名「ローセンタール効果」。教育現場や人材育成で活用されています。

フレーミング効果

同じ内容を伝えても言い方、使う言葉を変えると受け取る方の印象が異なること。マーケティングなどでは当たり前の様に使われる手法です。

プラシーボ効果

思い込みが身体に影響を及ぼすこと。別名「偽薬効果」。

傍観者効果

周囲に傍観者が自分以外にもいると行動を起こすべき状況にあっても、行動を起こしにくくなること。傍観者の人数が多ければ多いほど、行動を起こす確率は低下する。公共の場でのトラブルを見て見ぬふりしてしまう心理など。

リスキーシフト

集団で判断する場合に、より危険なリスクの高い選択肢を選びやすくな事。赤信号みんなで渡ると怖くないと言う心理。

まとめ

  • 認知バイアスとは何かを知る
  • 認知バイアスの種類を知る
  • 実際に活用してみる

認知バイアスは、誰にでも起こりうる心理現象だと言われています。認知バイアスの基礎知識は職場でもプライベートでも役立てる事が出来ます。是非、自分の為、人の為、世間の為に上手く効果的に活用して頂きたいと思います。

今回は「認知バイアス」についてのお話しでした。