OODAとDCAPの基礎!今すぐ真似したい成功者の新思考法!
今回は「マネジメントシステム」についてのお話しです。
事業マネジメントでは、基本的に計画・実行・評価・改善を一つのサイクル(PDCAサイクル)にして、自社商品・サービスの提供を行なっていますが、現代社会では、得てしてこのやり方が通用しなくなってきたとされています。
今では、PDCAサイクルに変わって新しいマネジメントシステム・OODAループが採用されるようになってきました。
何だか小難しい話に聞こえるかもしれませんが、読み進めて行ってもらえば誰でも理解できる有益な方法の一つだと言う事が理解できるでしょう。是非取り入れてみて下さい。
PDCAサイクルとは?
まず、従来のマネジメントシステム・PDCAですが、このシステムは1950年代に米統計学者・ウィリアム博士が提唱したもので、それ以降、経済活動の基本とされてきました。
PDCAとは事業展開をする基本行動を図式化したもので、はじめにPlan(計画)の立案します。具体的数値(達成率など)で目標設定し、6W2H(誰が・いつ・どこで・だれに・なにを・なぜ・どのように・いくらで)を主体に計画を練ります。
次に計画をDo(実行)します。活動内容は詳細に記録し、時系列で進捗状況や目標達成率を適切にデータ化しながら事業を進めていきます。そしてデータ化された情報は、逐一Check(評価)して、事業内容の良し・悪しを評価していきます。
この評価作業では、具体的なデータ解析で改善点を見つけることがポイントとなります。そして、新たに改善計画を立案し、それに従ってAction(改善行動)をとります。この一連の流れをPDCAサイクルと呼びます。
PDCAが時代遅れだとされる理由
現代の経済状況をみると、実直にPDCAで事業を進めているにも関わらず、それでは望むような成果が上がらないケースが増えています。
その理由は、PDCAサイクルを実践すると計画立案に多大な労力と時間がかかってしまうからです。ネット社会が加速する現在、続々と開発される新技術・新システムによって、ライフスタイルはめまぐるしい変化を遂げています。それに応じて商品やサービスの流行は急変し、ニーズの細分化・多様化が進んでいます。
PDCAサイクルを実践していると、計画立案の部分でもたついてしまい、とても社会変化のスピードに対応できなくなってしまいます。これがPDCAが時代遅れとされる理由です。
また、PDCAサイクルに執着しているのは日本だけで海外ではあまり採用されていないシステムと言う説もあります。
PDCAに代わるOODAループとは?
そこで今、PDCAに代わる新しいマネジメントシステムが採用されています。その代表的システムがOODAループです。
OODAとは、戦闘機のパイロットのための戦術で、まずObserve(観察)で的確に状況確認を行います。市場のトレンドや競合他社の動き知ることで、現時点でのニーズやペルソナを的確にとらえます。そしてOrient(状況判断/方針決定)でその場に合った対策(戦略)を決定します。ここが最も肝心な部分で、観察・方向づけのポテンシャルの高さが問われます。
Decide(意思決定)で具体的な実行計画を立案します。もちろん複数のプランが立案されるでしょうから、最善のものを選ぶ決断力が問われます。後は迅速にプランをAct (行動・実行)しながら観察を始めます。このサイクルがOODAループとなります。
このOODAループは変化の速い現代に柔軟に対応できると注目を浴びているマネジメントシステムの一つです。
万が一上手く行かなくても「この方法は上手く行かない」と言う発見があるに過ぎず、何度でもループを廻して行けるのです。
OODAループのメリット
OODAのメリットは、とにかくスピーディーに事業展開がなされること。現状確認と分析、そして間髪を入れずに改善策の実行を繰り返しますから、経済の流れや社会の変化に的確に対応することが可能です。そのため、流行や顧客ニーズを優先する事業では有効なマネジメント方法といえます。
OODAループのデメリット
OODAループのデメリットは、情報収集が不十分なうちに計画立案・実行をするリスクがある点です。スピード感を重視するあまり、データ量不足による判断ミスは起こりやすいでしょう。ここはチーム力で乗り切るべきで、組織の統制が取りずらく個人プレーを容認すれば、それによって大きな失敗につながります。
DCAPも注目のシステム
次にDCAPサイクルですが、こちらもOODAループ同様に注目のシステムです。
DCAPとは、Do(実行)しながら、状況をCheck(評価)し、適宜事業方法をAction(改善)していきます。このトライ&エラー(試行錯誤)を繰り返しながら、あるべきPlan・事業プランを確立していきます。実はPDCAとサイクルと内容が一緒ですが、「まず行動ありき」の手法が特徴です。ここでは事業活動の詳細なデータ化と客観的な解析のポテンシャルが求められます。
なお、成果が上がった要因・失敗した要因を具体的に拾い上げ、より現実社会にあった商品・サービスの提供を目指すのがこのシステムの特徴です。
DCAPサイクルもOODAループと同様に、万が一上手く行かなくても「この方法は上手く行かない」と言う発見があるに過ぎず、何度でもサイクルを廻して行けるのです。
DCAPのメリット
DCAPのメリットは、現場至上主義的な事業展開で、実践によりノウハウを培い、提供する商品・サービスの完成度を高める点にあります。こちらもスピード感のある事業展開が望め、失敗をしてもダメージを蓄積しない体質が身につきます。
DCPAのデメリット
DCPAのデメリットは、複数の失敗を容認する必要があることです。そのため一回のサイクルで得る成果が小さい傾向になります。また大型プロジェクトでは使えない手法です。じっくりと構えて、コツコツ作り上げていく事業スタイルには向かない点に注意しましょう。
まとめ
- PDCAサイクルはもう古い
- OODAループとDCAPサイクルは時代に合ってる
- OODAループのメリットとデメリットを知る
- DCAPサイクルのメリットとデメリットを知る
感の良い人はすでにお気づきだと思います。このOODAループとDCAPサイクルは業務以外にも使うことができます。個人の目標達成、受験勉強、子育て、介護、趣味やサークル、体調管理、人間関係など様々なシーンで活用する事が出来ます。
何事もそうですが、使い始めた時は少し戸惑うかもしれません。しかし、慣れてくればOODAループとDCAPサイクル使い分ける事も出来る様になります。
今回のOODAループとDCAPサイクルの基礎知識を取り入れるだけでも、今までよりも大きな成果を手に入れる事が可能となるでしょう。
今回は「マネジメントシステム」についてのお話しでした。