切り花・生花を長持ちさせる!誰でもすぐ出来る対策法と裏技!

2021年12月6日

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今回は「切り花を長持ちさせるについてのお話しです。

せっかく切り花を部屋に飾っても、長持ちせずがっかりした経験は誰でもあると思います。なぜ切り花(生花)が長持ちしにくいか?その原因と長持ちさせる方法・復活させる方法の基本対策を解説します。

切り花(生花)が長持ちしない理由とは?

切り花(生花)が長持ちするためには、水が花まで十分に行き渡っている必要があります。しかし、切り花や生花はその性質上、通常のように水を吸い上げることができなくなっています。

切り花が水を吸えなくなる原因には、バクテリアの繁殖で花の水が通る部分(導管)が傷ついてしまい、詰まってしまうことや、花を切った際に導管に空気が入ってしまい、水が吸い上げられなくなることなどが挙げられます。

つまり、切り花が水を吸い上げられない原因の対策を行い、十分に水が行き渡るようにすることで、切り花を長持ちさせることが可能になります。そのためにはちょっとした工夫が必要になってきます。

基本は水切りと水揚げ

切り花(生花)の日持ちの目安期間は、季節によって違っており、4月・5月・10月・11月は7~10日、6月から9月は4~5日、12月から3月は10~15日とされていますが、管理が行き届けば3ヶ月以上長持ちする花もあります。

切り花を長持ちさせる方法の基本は「水切り・水揚げ」です。上述の通り、花はカットすると導管に空気が入ってしまい、日持ちしません。導管への空気の侵入を防いで、水を吸い上げる力を保持させるために行うのが水切り・水揚げです。

水切り

先ず、切り口から3cm以上水につかる深めの容器を用意し、水をたっぷり張ります。花の切り口から3cm以上の上の部分を水中でカットし、数秒水につけたままにします。花をカットする際、水を吸い上げる面積を広く取るため、切り口が斜めになるようにカットしてください。

水揚げ

次に、葉の下程度まで入る容器を用意して水を張って手早く移し替えます。容器に浸けたまま1~2時間程度置ば水揚げ完了です。葉が容器の水に浸かってしまう場合は水の腐敗につながりますのでカットしましょう。

長持ちさせるお水のあげ方

お花を長持ちさせるには、水がきれいな状態を維持することが基本となります。その他のお花を長持ちさせるお水のあげ方も見ていきましょう。

キレイなお水

お花もキレイな新鮮なお水が大好きです。まず花を飾る花瓶や花器は食器用洗剤などを使用してきれいに洗ったものを使用しましょう。水は毎日交換して鮮度を保ちます。花の茎にヌルヌルがある場合は洗い流しましょう。雑菌の侵入を防ぐため、ハサミも中性洗剤で洗ってから使ってください。

お水に鮮度保持剤

鮮度保持剤(延命剤)を花瓶に入れ、お花に必要な栄養素を与えると、より長持ちするでしょう。基本的なお水対策の1つです。

お水をソーダで割る

清涼飲料水のソーダとお水を1:1の割合で配合します。炭酸ガスのお水を浄化する働きとソーダの糖分が栄養となりお花が長持ちします。

お水に漂白剤と砂糖

これも塩素系漂白剤がお水を浄化する働きと砂糖が栄養となりお花が長持ちするというもの。漂白剤は250mlの花瓶だと1~2滴が目安です。決して入れ過ぎないで下さい

花瓶にさす前にお酢につける

花瓶にお花をさす前に茎の切り口を30秒程お酢につけます。お酢の殺菌作用により菌やバクテリアの繁殖を抑えてくれるのでお花が長持ちします。

花瓶に10円玉

瓶の中にに10円玉を入れて置くと銅イオンが溶け出し、バクテリアなどの細菌を分解してお花が長持ちします。

しおれてしまった切り花を復活させる方法

切った花にすぐ「水切り・水揚げ」できれば問題ありませんが、外出先などで購入したり、もらった花束が帰宅するまでにしおれたようにくたっとなってしまう事があります。これは花の水が切れてきた状態です。そのような場合には、花が水を吸い上げる力を回復させる必要があります。

お湯を使った水揚げ

通常の水揚げは常温の水を使いますが、しおれかかった花を復活させる方法として使えるのが「湯揚げ」と呼ばれるお湯を使った水揚げです。

茎がしおれて曲がってしまっている場合は、花を新聞紙で包みます。この時、茎は切り口から15センチ程出しておきましょう。茎の切り口から数センチ上を斜めに切って新しい切り口を作ります。腐っている部分があったらすべて切り落としましょう。

鍋でお湯を沸かし、花瓶にも水を張っておきましょう。沸騰したら火を止めて、沸騰しお湯に切り口部分を5秒~30秒ほどつけます。お湯から出したら、すぐにお水の入った花瓶に差してください。1~2時間して茎にしっかりと張りが出てきたらたら湯上げは完了です。

氷水を使った水揚げ

多少しおれている程度なら、上述の「湯揚げ」が有効ですが、真夏の暑い時期などに、花がひどくしおれているような場合には「氷水を使った水揚げ」が有効です。

「氷水を使った水揚げ」に使うものは「氷水」「ビニール袋(水漏れしないもの)」「テープ」「ハサミ」です。花は茎をきれいに洗っておいてください。

まず、ビニール袋に氷水をいれて置きます。茎の切り口の数cm上で、新たな切り口を作るために斜めに切り直してください。この時、花の様子をよく見て、腐っている部分がある場合は長めにすべて切り落としましょう。

新しい切り口を作った花を、氷水を入れたビニール袋に入れます。花の部分は出したまま、茎の部分だけを閉じ込めるようにして、袋の口を閉じて水漏れを起こさないようテープで留めてください。

花を横倒しにして、茎と葉が氷水に浸かった状態にし、そのまま1時間から数時間置いておきます。花の様子を時々チェックして、元気になったら、ビニール袋から取り出してください。

花を寝かせることで、重力に逆らうことなく、水が吸いやすくなります。同時に葉を水に浸けることで、葉からも水を吸収し、通常の水揚げよりも効果的に花を回復させることができます。

ただし、氷が溶けて常温になってしまった水に葉が浸かった状態で放置してしまうと葉が腐ってしまいます。必ず氷水を使い、溶け切らないように注意しましょう。

まとめ

  • 長持ちしない理由を知る
  • お水のあげ方を知る
  • 水切りと水揚げが基本
  • しおれた花を復活させる方法もある

せっかく頂いたお花やプレゼントしたお花が直ぐに枯れてしまうのはとても残念です。切り花を長く楽しむ方法を知り、お花を長生きさせて花のある生活を楽しみましょう。

今回は「切り花を長持ちさせる」についてのお話しでした。

 

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