食用ラップを簡単に剥がす方法!10年後も使える定番活用術も紹介!
食品の保存や電子レンジでの温めなどに便利な食用ラップですが、途中で切れてしまうと、剥がすのに苦労することもあります。食用ラップをキレイに剥がす方法や食品以外のその他の意外な使い道についてなどを解説します。
食用ラップとは?
ラップやラップフィルムなどとも呼ばれますが、一般的には「食品用ラップフィルム」といいます。
樹脂フィルムでできていますが、業務用や家庭用など種類によって、素材はさまざまです。主な素材はポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルで、それぞれ特性があります。
その中でも、家庭用として販売されている食用ラップは、約8割がポリ塩化ビニリデンからできています。食品のニオイや湿気、酸素を通しにくいのが特徴で、キムチなどニオイの強い食品を冷蔵庫で保存しても、他の食品にニオイが移りません。また、食材の酸化を抑える作用もあるので乾燥を防ぎ、保存性を高めてくれます。
耐熱性も高く、電子レンジで加熱できるのもメリットです。さまざまな点で優れている素材ですが、他の樹脂素材と比べて高価格なのがデメリットといえるでしょう。このため、大量に使う業務用食用ラップでは低価格の樹脂が使われることが多いのです。
食用ラップをキレイに剥がす方法
使用時に、ラップが途中で切れてロールにくっついてしまうと、端がどこにあるのかわからなくなり、イライラします。このときに、爪やナイフなどで切れ目を入れるのはよくありません。食品ラップは非常に薄いですから、ロールの下の方のラップにまで傷が付き、使えなくなるからです。
食用ラップをキレイに剥がすためには、セロハンテープを使うのがおすすめです。ロールを箱から出します。そして、セロハンテープを貼って剥がすを繰り返しながらロールの端を一周させると、ラップの切り口がセロハンテープにくっついて持ち上がります。
反対側のロールの端部分も、セロハンテープの貼る剥がすを繰り返しながら一周させると、切り口が持ち上がります。これで両方の切り口がわかりますから、そこから指でそっと剥がしましょう。
家にセロハンテープがあればこの方法一択で間違いないでしょう。
解らなくなった切り口を探す方法
もし家にセロハンテープがなかったら次の切り口を探す方法を試して下さい。
冷蔵庫などに入れて冷やす
冷やしたラップを冷蔵庫から取り出すと、ラップが曇り切り口となっている段差が見つけやすくなります。
濡らす
濡れたタオルやティッシュでラップの表面を擦って行くと水分の段差が出来て切れ端が見つけやすくなります。
粉をまぶす
小麦粉などを、ラップの表面全体にまぶしても、段差は見つけやすくなります。上記の2つの方法に比べると、少し手間が掛かるかもしれません。
食用ラップの以外な活用法
食用ラップは食用以外でも使える便利アイテムです。活用術を参考にして日常生活に役立てて下さい。
美容
乾燥を防ぐ食用ラップは、美容で使うこともできます。かさかさの唇に保湿クリームやオイルを塗り、その上からラップで唇を覆って、3分程度パックをすると、ツヤツヤ・プルプルの唇になります。
また、スキンケア用のシートマスクで保湿するときに、マスクの上からラップで覆うと美容成分の蒸発が防げるので、美容成分をしっかりと肌に染み込ませることができ、より効果的な保湿が実現します。
さらに、おなかに巻いてウオーキングなど運動をするとおなかの発汗作用が促されます。寒い日には身体に巻いておくと防寒としても使えます。
掃除
食用ラップは掃除で使うこともできます。キッチンを掃除するときに、クシャクシャっと丸めるとスポンジの代わりになります。中性洗剤やクレンザーをつけてレンジを磨くなど、ガスコンロや換気扇など食器用スポンジを使いたくない場所の掃除に使うと便利です。
また、お風呂掃除のときに、防カビ剤を吹き付けたら、その上を覆うようにラップを貼ってしばらくおいておきましょう。洗剤が流れ落ちずにカビなどの汚れに吸着して、簡単にきれいになります。
シール剥がし
シールを剥がすときに使うのもおすすめです。シールの上から中性洗剤をスプレーし、ラップで覆って15分~30分程度おいておきます。その後ラップを剥がして丸め、シールをこすると簡単に剥がれるはずです。
埃を防ぐ
このほか、リモコンなどをラップで覆えば埃がつくのを防げます。リモコンは埃が溜まりやすく、掃除がしにくいので、掃除が面倒な方はラップでカバーしておきましょう。
梱包
ゴミ捨てや部屋の模様替えの時にも使えます。本や段ボール、小物や陶器などは紐で縛ったりガムテープを使ったりするよりもラップで巻いた方が安定しますし、痕もつかずに綺麗に剥がせます。
粉状に砕く
料理で少量のすりごまがほしいとき、わざわざすり鉢とすりこぎを使ってごまをするのは面倒です。こんなとき、ごまをラップで平たく包み、その上から湯呑みなど筒状の食器で押し付けるようにゴロゴロと転がすと、簡単にすりごまが作れます。
ゴマに限らず、何かを少量砕いて粉状にしたい時なども使える方法です。
バナナを長持ちさせる
バナナの房の部分に食用ラップを2~3周グルット巻いておくとバナナが長持ちします。食べる時には、房の手前でバナナを折って食べるより、1度ラップを外して、房の部分から1本切り取ってまた房全体を巻きなおすと良いでしょう。
旅行の荷造り
また、旅行の荷造りにラップを活用するのもおすすめです。化粧品などのアメニティ、下着、着替えの衣類、靴下、靴などをラップで包めば省スペースになりますし、中身が何かがひと目でわかるので便利です。
化粧品ボトルなどはラップでぐるぐる巻くと緩衝材になるので、ボトルが割れるのを防止する効果もあります。
災害時
食用ラップは、もともとは軍隊用にアメリカが開発したものです。このため、サバイバル用品として使うのにも適しています。特に、災害時には活躍してくれます。
たとえば災害で水道がストップしてしまったとき、お皿をラップで覆ってから料理を乗せれば、ラップを剥がすだけで汚れが取れますから、お皿を洗わなくても清潔が保てます。
また、怪我をした際も、傷口の汚れを水で洗い流した後、ラップで覆っておくと絆創膏や包帯の代わりになります。ラップは1日に1~2回取り替えてください。
まとめ
- 食用ラップとは何かを知る
- キレイに剥がす方法を知る
- 段差を探す方法を知る
- 意外な活用法をしる
身近な存在の食用ラップは、食品の保存やレンジ調理以外でも、さまざまな用途で役立てることができます。ぜひ試してみてください。
今回は「食用ラップ」についてのお話しでした。