ペットボトルの炭酸を長持ちさせる方法!まさかの使い道もご紹介!
今回は「ペットボトルの炭酸」についてのお話しです。
普段なにげなく飲んでいる炭酸飲料。大きなペットボトルなどでは一度で飲みきれずに炭酸が抜けて来てしまう事はあるのではないでしょうか?少しでもシュワシュワ感を長持ちさせるための方法を解説します。
そもそも炭酸って何?
炭酸とは、化学式(H2CO3)で表記されるもので、二酸化炭素が水に溶けている状態のことを指しています。水(H2O)と二酸化炭素(CO2)が混ざると、(H2CO3)になります。
炭酸飲料には、ビールのように発酵過程において自然に発生するものもあれば、清涼飲料水のように製造過程で人工的に作り出すものもあります。
なぜ炭酸は抜けるの?
炭酸ドリンクは、蓋を開けるとシュワッと爽快な音とともに泡が出てきます。
このドリンクは、製造過程で自然に炭酸が発生するというわけではなく、水に炭酸ガスを注入して溶かし、人工的に発泡させているという特徴があります。
炭酸を水に溶かす際、ただ混ぜるだけでは不十分です。そこで、より完全に溶かすため、二酸化炭素を充填しながら圧力をかけるわけです。蓋を開けると中に抑え込まれていた圧力が外に逃げるので、炭酸が抜けてしまうというわけです。
一度蓋を開けたボトルは、もう一度蓋を閉めても中の圧力を元に戻すことはできません。そのため、蓋を厳重に閉めても飲料内の炭酸はどんどん抜けてしまうのです。
ペットボトルの炭酸飲料を長持ちさせる方法
ペットボトルに入った炭酸飲料は、蓋を開けたらすぐに飲み切るのが理想的です。とはいえ、大きなサイズのボトルは飲みきれないということがよくあるでしょう。そんな時のために、炭酸飲料を長持ちさせる方法およびポイントを知っておきましょう。
逆さまにして保存
1つ目の方法は、ボトルを逆さまにして保存するというものです。ボトルの蓋を開けると、その瞬間に中に閉じ込められた泡が外に出てしまいます。
蓋をきつく締めたとしても、わずかな隙間などから漏れ出してしまうので、どうしても時間がたつと炭酸が抜けてしまうわけです。
一方、ボトルを逆さまにして蓋を下にした状態で保存すれば、炭酸ガスがボトルの外へ逃げ出すスペースがありません。ですから、大きなサイズの炭酸ドリンクを保存する際には、この方法をぜひ活用しましょう。
キャップをきつく締める
2つ目の方法は、ボトルのキャップをできるだけきつく締めるというものです。誤って液体が漏れるリスクを避けるため、ボトルを逆さまにして冷蔵庫へ入れたくないという人にはおすすめです。
常時冷やしておく
3つ目の方法は、常時冷蔵庫で保存するというものです。炭酸の原料となっている二酸化炭素は、温度が高くなると気体になりやすいという性質があります。つまり、できるだけ温度が低い状態で保存したほうが、炭酸ガスが逃げにくいということです。
冷蔵庫の中へボトルを置く際には、扉のポケット部分ではなく、できるだけ奥の方に入れて低めの温度を維持しましょう。こうした少しの工夫をすることで、炭酸をより長い期間楽しむことができるでしょう。
炭酸キーパーを使う
4つ目の方法は、炭酸キーパーを活用するというものです。炭酸キーパーとは、ボトルにフィットするよう設計された炭酸飲料用キャップで、もともとボトルに付属しているキャップの代わりに使います。
炭酸キーパーを使ってボトルを閉めた後、ポンプスイッチを押すことでボトルの内部に圧力をかけることができます。何度か繰り返すと内部が十分に加圧されて、ボトルがとても硬くなります。こうして炭酸が抜けにくい状態を作れるので、次回以降も美味しい炭酸ドリンクを楽しむことができるというわけです。
ボトルの中央を凹ませてキャップを閉めるという方法もよく知られています。ただし、この方法は炭酸ガスの発泡を促してしまうので、それほど効果がないという意見もあります。
また、ボトルそのものが破損してしまうリスクもあるでしょう。こうした注意点を考慮すると、炭酸キーパーを活用して素早く冷蔵庫に入れる方がより実際的といえます。
ペットボトルの形状が炭酸をキープ?
飲料用のペットボトルは、用途に合わせて異なる特徴を持っています。ホットドリンク用のボトルは耐熱用として厚みがあります。
炭酸飲料の注意点
先述の通り、炭酸ドリンクの炭酸を逃がさないテクニックとしてはいろいろな方法があります。とはいえ、どの方法を採用するにしても、最初にキャップを開けた時のような炭酸の強さをキープするのは難しいものです。
ですから、炭酸の爽快な喉越しを楽しむために炭酸ドリンクを飲む機会が多いという人は、最初から最後まで美味しく味わうことができるよう、一度で飲みきれるサイズのものを選ぶことをおすすめします。
特に、ドリンクの量がボトルの半分以下になった場合には、炭酸ガスを逃がさずにキープすることが困難になります。ですから、ボトルの中身がほとんど残っていないというケースでは、思い切って飲み切ってしまったほうが、満足度は高くなるでしょう。
炭酸が抜けてきても使い道はある
炭酸が抜けてきても直ぐには捨てないで下さい。成分によってその度合いは変わりますが以外な使い道があります。
掃除・洗濯
甘くない炭酸水などは、お掃除や衣類の染み抜きなどに活用できます。炭酸ガスが汚れを浮かすと言う性質を使った方法です。しばらくつけ置してから洗濯したり炭酸水をかけてしばらく置いてから汚れを拭き取ったりしてください。もし炭酸が抜けていたとしてもお水で洗濯・掃除するより効果が高まります。
料理
炭酸の抜けたコーラを使った鶏肉のコーラ煮は有名です。炭酸の抜けたソーダ等は砂糖の代わりとなるので肉じゃがなどの煮物にも使えます。
また気の抜けた炭酸水で天ぷら粉を溶くとサクサクに揚ります。炭酸水と粉物の相性は良く、ホットケーキやお好み焼きなども炭酸水で溶くとふっくらと焼きあがります。
お花にあげる
花瓶の水にサイダーを適量(目安は水1:サイダー1)入れてあげるとお花が長持ちします。炭酸水の水を浄化する働きとサイダーの糖分がお花の栄養になるという働きを利用した方法です。炭酸が抜けていたとしも栄養面での効果は期待できるでしょう。またお庭の花壇などにあげても良いでしょう。
蚊を寄せ付ける
蚊は二酸化炭素に近寄ってくるという性質があります。炭酸水には二酸化炭素が溶け込んでいるので、容器に移した炭酸水を部屋の網戸から遠い庭の隅などに置いておくと蚊をホイホイ寄せ付けてくれるでしょう。
まとめ
- 逆さまにして保存
- キャップをきつく締める
- 常時冷やす
- 炭酸キーパーを使う
- 出来れば飲みきる
- 炭酸が抜けても使い道はある
暑くなってくるとスーパーなどで安売りしている大容量の炭酸飲料はついつい購入しがちです。家で冷蔵していても「気が付いたら炭酸が抜けてた」何て事もあるでしょう。そんな時はあらかじめ、飲む以外の目的を考えつつ購入するのも効率的・経済的です。
今回は「ペットボトルの炭酸」についてのお話しでした。