蛇の性質!発生時期や生息場所を知って対策しないと怖い思いをします!
今回は「蛇対策」についてのお話しです。
都会では蛇を見かける機会は滅多にありませんが、田舎では蛇と出会うケースも決して珍しいものではありません。今回は蛇の性質や対策についてくわしく解説します。
蛇とはどんな生き物?
蛇の存在を知ってはいても、その生態までは知らないという人は多いのではないでしょうか?
性質
むしろ、蛇はかなり臆病な生き物に分類され、基本的には人間に対して積極的に近づいてはきません。しかし、蛇の被害が出ているように全く攻撃性がないわけではなく、人間と戦う以外にないと判断したのであれば噛み付いてくることもあります。
視覚
蛇の感覚についてですが、感覚のうち視覚はさほど発達してはおらず、蛇の視界は前方の60度ほどに限定されているのです。また、蛇は色の見分けができないと考えられており、目にはあまり頼っていないと考えてください。
聴覚
蛇の聴覚は他の動物とは大きく異なっており、そもそも蛇には耳のような器官が見当たりませんが、これは退化により失われたと考えられています。
ただし、完全に蛇の聴覚が機能していないのではなく、音を感じ取る器官は存在しており、蛇は振動により音を感じ取っているのです。生き物が歩く時には振動が発生しますが、蛇は振動を感じ取ることで獲物、あるいは外敵の存在を知ります。
いつどこに蛇はいる?
蛇の発生時期と生息場所を知って蛇に出会う確率を下げましょう。
発生時期
発生時期については、蛇は冬には冬眠するためその姿は基本的に見られません。蛇の発生時期は春から秋にかけてで、4月から10月までのおよそ半年間はいつ遭遇してもおかしくありません。
生息場所
生息場所は、蛇は自然が豊かな場所であればどこであっても生息している可能性があります。蛇が存在しない都道府県は存在せず、自然が多い、いわゆる田舎のエリアは蛇がいると考えてください。
自然が豊富なエリアの中でも、背の高い草に覆われているところや山は特に蛇と遭遇しやすいと言っても過言ではありません。見通しが悪いところは隠れる場所が多く、蛇にとっては住みやすい環境です。
都会に住んでいる人も、ハイキングやキャンプ、里帰りなどで自然が豊かなエリアに向かうのであれば対策をしておきましょう。
自宅で出来る蛇の事前対策
蛇の性質を考えつつ事前対策をすることが重要です。蛇を自宅へ寄せつけない方法をみていきましょう。
草を伸ばさない
先程もお話しましたが、蛇は草が伸び見通しの悪い所を住み家にする傾向があります。庭がある家では草を伸ばし過ぎない様にお手入れしておきましょう。
蛇の主食を近づけない
ネズミは蛇の好物であり、蛇の中でもアオダイショウはネズミを求めて人家に近づく傾向があります。人家に入ってくる、もしくは人家の近くに出没する恐れがあるため、まずは蛇の主食であるネズミを自宅や庭から駆除することが重要です。また、大きめの昆虫やカエルや鳥なども蛇の主食に成り得ます。
忌避剤を使う
もっとお手軽に蛇を遠ざけるのであれば忌避剤を使用するのがベストで、忌避剤とは虫よけ製品のようなものと考えてください。
忌避剤は特定の害獣などを寄せ付けないために使われており、蛇の忌避剤も販売されています。蛇の忌避剤には、蛇が嫌う成分が含まれており遠ざける効果が期待できるので、もし蛇との遭遇が心配なのであれば使用してみるのもよいでしょう。
またキャンプ場などの屋外で使用できる忌避剤もあります。使用するのであれば必ずその製品の使用上の注意は守ってください。
侵入を防ぐ
蛇には足はありませんが、体を使って器用に壁を上るため自宅の2階の窓から侵入される恐れはあります。しかし、なめらかで凹凸がない壁の場合は蛇が体を引っ掛ける場所がないため、蛇の侵入を防ぐ効果が見込めます。
また小さな隙間からも家の中に侵入してくる可能性がありますので、隙間を埋めておく事も対策の1つとなります。
もし庭で何度も遭遇したり、家の中に入ってしまった時は専門業者に相談しましょう。
出会った時の対策
事前対策により蛇と遭遇する確率は減らせますが、仮に遭遇してしまった時のための対策も覚えておいて損はありません。
静かに逃げる
先に書いたように蛇は基本的に臆病なため、もし蛇と遭遇した場合は刺激しないことが何より重要です。下手に蛇を刺激をしてしまうと、人間を攻撃してピンチを乗り切ろうとする恐れがあります。蛇を驚かせることなく、物音を立てないようにその場から離れるのが基本です。
スプレーを使う
一応、蛇を撃退するためのスプレーも販売されていますが、こちらを使用すべきか否かは非常に難しい問題です。スプレーを使って蛇を撃退できればよいのですが、うまくいかなかった場合は蛇が抵抗し攻撃してくる危険性が高まります。
基本的には蛇を刺激せずに逃げる方法がよいものの、何らかの事情で遭遇時にすでに蛇が興奮している場合のことも考え、スプレーによる対策も検討してください。
もし噛まれたら
日本に生息する毒蛇は、マムシ、ハブ、ヤマカガシの3種類と言われていて、日本では無毒の蛇の方が多いと言われています。それでも有毒の蛇か無毒の蛇かを判断できる人は少ないでしょう。
もし、蛇に噛まれてしまった場合はすぐに病院で診察を受けましょう。日本に生息する代表的な毒蛇、マムシに噛まれる人は年間に1000人ほど、そのうち1%ほどの方は亡くなられています。
もちろん、被害は極めて多いわけではありませんが、命にかかわることもあるので決して油断してはなりません。
まとめ
- 蛇の性格を知る
- 発生場所や時期を知る
- 自宅では事前対策をとる
- 出会っても慌てない
- 噛まれたら病院で診てもらう
蛇は基本的におとなしい性格です。それでも何かがきっかけとなり人間に攻撃してくることもあります。小さいお子さんや、体の衰えも出てくる中年以降の方は、蛇に噛まれないよう意識することが何より重要です。
今回は「蛇対策」についてのお話しでした。