渋滞はナゼ起こる?失敗しない事前対策と回避方法とは?

2024年5月6日

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今回は「渋滞」についてのお話しです。

都心部のように交通量の激しい道路や高速道路では、頻繁に渋滞が発生する地点があるのものです。しかも、必ず同じような時間帯で発生するのも特徴的です。そこで渋滞とは何かや、渋滞の原因とともに、適切な対処法・回避法を知っておきましょう。

渋滞が生じるメカニズムと最大の原因

テレビのニュースや道路交通情報のラジオでも、あちこちで頻繁に渋滞が起こっていることが分かります。普通渋滞といえば、事故の発生や、道路工事が原因と考えがちです。確かに事故や道路工事のために渋滞になることはよくあります。

しかし原因はそれだけではなく、ほとんどが自然渋滞と呼ばれるドライバーの運転によって引き起こされています。例えば、上り坂や下り坂から上り坂に変わる付近では減速されるため自然渋滞が起きやすい場所と言われています。

渋滞の定義

まず渋滞の定義ですが、日本道路交通情報センターが渋滞中と判断する基準は、走行するクルマのスピードが時速10km以下になっている場所に限定されています。なお、高速道路の渋滞情報で報じられるエリアは、時速40km以下のスピードまで落ち込んでいる部分を指します。

つまり、クルマは走っているが、スムーズに流れている状態ではないと判断した場合に渋滞とするのです。もちろん道路上で完全にストップすれば、それは重度の渋滞となります。

一般道で多い交通事情や道路の影響

このようにノロノロ運転になる原因は、道路上のある地点で、ドライバーがブレーキを踏んで減速し、そのまま徐行をしたり一旦停止したりすることが考えられます。

例えば、片側一車線の道路に大型のトラックが停車しているとします。すると道幅がせまくなりますから、横を通るクルマは減速し、対向車の様子を確認、さらに停車しているトラックの向こうから人や自転車が横切らないかを見定めながら通り抜けます。あるいは狭い道で両方通行ができずに、順番で片側ずつ走るなどの状況も生じます。

このように、ある地点で交通の流れが滞れば、後続の車も詰まってしまい、後ろの方まで徐行運転や路上停止の状態になります。これが渋滞のメカニズムで、停車しているトラックが移動すれば渋滞が解消されます。

一般道では左折車両の多い交差点や見通しの悪いカーブ、登坂や下り坂などでも自然渋滞は起きやすいです。

高速道路での渋滞の傾向もチェック

渋滞しているところに入っていくのは、できれば避けたいものです。そして、自分が渋滞の原因にならないようにも気を付けたいところです。とくに高速道路の自然渋滞は、各ドライバーのちょっとした対応で緩和することが可能です。

例えば、ETCサービスの利用率が大幅に増えることで、休日のインターチェンジの渋滞がより緩和されます。

また、道路標示をしっかりと確認し、事前に行動することで急速な減速や一旦停止などを回避できます。例えば『速度低下注意』や『上り坂・下り坂』の表示がそうです。これらの表示を見たらすぐに減速をしておくのです。

これで急なブレーキングをしなくて済み、流れに沿ってすぐに適切なスピードに戻ることができます。つまり、ブレーキによる自然渋滞の原因を緩和させることになります。

また、トンネル内のエスコートライト(速度回復誘導灯)も利用してください。トンネルの壁にはめ込まれた点滅灯に誘導してもらうと、速度を落とさずにスムーズに走り抜けることができます。

渋滞を回避する方法

いつも同じように発生する自然渋滞であれば、その時間帯にその道路を走しらなければ渋滞を回避できます。

運転の基本に立ち返る

車間距離を十分に確保しておくことで、ブレーキによる自然渋滞を緩和させる事が出来ます。また、合流は手前ではなく先の方で一台ずつ交互に合流する、追い越す時以外は左車線を走る急ブレーキ急加速・急ハンドルを避ける等、ドライバー皆が基本を守れば自然渋滞を減らすことが出来るでしょう。

事前に確認しておく

ほとんどの渋滞にはパターンがあります。いつ、どこで、どれくらいの渋滞が発生するのかを事前に確認しておきましょう。

何度も通る一般道であれば、この交差点だけを避ければ大丈夫とか、渋滞情報が出てるけど直ぐに解消するとか、渋滞のパターンが段々と解ってくる事もあります。

高速道路では、合流地点や料金所手前、トンネルは渋滞頻発地点です。高速道路の下りは午前中に渋滞しやすく上りは夕方以降に渋滞しやすいとも言われています。

大型連休では、基本的に連休2日目と最終日の前日が渋滞のピークになりやすいと言われています。長旅に備えて1日休んで、長旅の疲れをとるために1日休もうと考える人が多いのかもしれません。

地元ネタや職業ネタをゲットする

渋滞発生付近に住んでいる人や運送業などの友人・知人がいれば、対策を聞いておきましょう。公に発信されている交通情報とは別の情報を得られるかもしれません。

大型のトラックは普通車よりも車高が高いため遠くまで見渡せます。つまり、渋滞時にも普通車よりも先まで見えている可能性が高く、渋滞を上手く避けながら運転しているとも言われています。この大型トラックを参考に走るドライバーもいるそうです。

ラジオやネットで「○○の信号付近で渋滞」と発表されていても、実は○○の信号の手前の信号までが渋滞している等、地元の人が知っている情報を教えてもらうと良いでしょう。

皆と逆の発想

渋滞は交通量も大きく影響します。どうして、皆がこの日のこの時間帯にこの道路を通っているのかを考えてみるのも良いでしょう。そうする事によって、交通量の少ない日や時間帯を見つける事が出来るでしょう。

皆が休憩しそうなサービスエリアを避ける、皆が下りそうなインターを避けるなども有効な方法です。

また、混んだ道路では早く渋滞から抜け出したいと言う心理が働くため、左車線より追い越し車線の方が渋滞になりやすいとも言われています。

裏道を見つけておく

つまり裏道などのルートを見つけておくことで、事前によけることが可能です。今はカーナビで渋滞状況がリアルタイムで把握できるので、かなりの確率で回避できるでしょう。

高性能でオンラインによる情報更新機能があれば、近場の渋滞を回避することも可能です。ですが、途中で逃げ道がない場所や、裏道も併せて渋滞になるような場所では、カーナビ情報だけでは不十分かもしれません。

最新情報を得られる環境を整える

カーナビ情報だけでは不十分な場合は、路上でキャッチできるラジオ情報、日本道路交通情報センターなどのWEBサイトの渋滞情報・渋滞予測を適宜確認するのは有効です。とくに高速道路では数十キロ先の情報も入手したいので、これらの情報ソースを活用するといいでしょう。

 

渋滞にはまったときの対策

渋滞中の運転は、ドライバーにとっては精神的に衰弱しやすいという問題があります。イライラしながらの運転は、追突事故やムリな割り込みで、他の車とトラブルを起こしてしまうかもしれません。ひどい渋滞にハマってしまっても、冷静な心をキープできるように対処するのが大切です。

まず、渋滞のレベルをカーナビや交通情報ラジオなどでチェックしてください。そして抜け道があれば、それを利用しましょう。

どうにも動けないときは、好きな音楽を聴きながら車内カラオケを楽しむのも一つです。窓を閉め切れば、多少大声で歌っても周囲に迷惑は掛かりません。

同乗者がいればクイズを出し合ったりするのも気分が紛れて良いでしょう。ドライバーは観れませんが、渋滞ありきで映画やお笑いのメディアなどを準備しておくのも良い方法です。

とにかく、渋滞中の時間をリラックスして楽しめるような工夫をすると無事に乗り切れるものです。

まとめ

  • 渋滞のメカニズムを知る
  • 渋滞の定義を知る
  • 一般道での渋滞の傾向をチェックする
  • 高速道路での渋滞の傾向をチェックする
  • 渋滞を回避する方法を知る
  • 渋滞にはまった時の対策をする

渋滞は疲労しますし、時間がもったいないと感じる人も多くいるでしょう。今後、働き方が変わって行って休日が集中する事が減って来るかもしれません。自動運転や空飛ぶ自動車も現実的になってきました。これらの要因が渋滞緩和にも良い影響が出ることを願うばかりです。

今回は「渋滞」についてのお話しでした。

 

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