「〇〇の秋」の由来は?いつ誰が決めているのか知ってますか?
今回は「○○の秋」についてのお話しです。
「○○の秋」って、いつ誰が決めたのでしょうか?毎年メディアでも取り上げられますが何か決まりがあるのでしょうか?自分で作ってはいけないのでしょうか?そんな疑問を解決していきます。
なぜ秋が多い?
地域にもよりますが、秋は紅葉が見られる季節であり、様々な彩りを見せる山々が明るい気持ちにさせてくれます。また暑過ぎることが無く、寒すぎることも無い過ごしやすい季節です。なので何か新しいことを始めてみたり、趣味の時間に過ごすにも最適なシーズンと言えます。
現に、秋から新しいことを始めたいと言う人は少なくありません。ところで、過ごしやすい季節といえば、春も秋に似て過ごしやすい季節です。春は出会いの季節でもあり、新しいことに挑戦してみたりする節目としても最適です。
しかし、春は新学期や新年度、新しい生活の為の引越しなど、バタバタ慌ただしく過ぎてしまいがちな季節とも言えます。ゴールデンウィークまで落ち着かないという人も多いでしょう。さらには花粉症で悩まされている人には天敵とも言える季節です。
一方の秋は、新しい生活にも慣れ落ち着き、さらに過ごしやすい季節となり、何かを始めるには最適の時期とも言えるので「○○の秋」が多いと言われています。
代表的な〇〇の秋の由来
〇〇の秋にはスポーツや芸術、食欲など様々な秋があります。秋は過ごしやすい季節ですが、〇〇の秋には由来があったのです。
スポーツの秋
まずは「スポーツの秋」。1964年、第二次世界大戦の敗戦から復興の象徴として開催された東京オリンピック。この開会式が10月10日に行われたことから、以降「体育の日」として定め、祝日となりました。後に「体育の日」は10月の第2月曜日に変更され、現在では、「スポーツの日」と名前が変わっています。
秋は運動しやすい季節でもあり、スポーツに関心を持ってもらうという狙いから「スポーツの秋」として世間に周知、定着していったと言われています。
芸術の秋
次に「芸術の秋」。秋には沢山の芸術に関する展覧会が開催されているのをご存知でしょうか。日本最大の日本美術展覧会「日展」。絵画や彫刻、デザイン・写真などが出展され、芸能人作品も出展される「二科展」。日本画の公募展覧会である日本美術院展覧会「院展」など、大規模な芸術イベントが開催されています。
過ごしやすい秋に活動を行う人も多く、沢山の芸術作品に触れる機会が増えることから「芸術の秋」と言われています。また、「新潮」という雑誌に「芸術の秋」というワードが記載されており、ここが由来という説もあるようです。
食欲の秋
最後に「食欲の秋」。秋は収穫の時期ですよね。代表的な食物で言えばお米ですが、梨やぶどう、栗なども秋に収穫される食物です。また秋刀魚など魚介類でも旬を迎える食材は多くあります。
美味しい食材が手に入る時期であり、併せて秋は涼しく過ごしやすい時期でもあります。夏の暑さから食欲が無くなるという人も、秋では美味しく食事をとりたいと考えるでしょう。
また、セロトニンの分泌量が秋で減少するからとも言われています。セロトニンとは別名「幸せホルモン」とも言われ、感情や精神のコントロール部分に影響する神経伝達物質です。
太陽の陽を浴びることでセロトニンを生成することができますが、秋になると夏に比べて陽の当たる時間は短くなります。これにより精神的にも不安定になりかねません。そこで食事をすることでセロトニンの生成を促しているのです。
誰が決めてる?
秋という過ごしやすいで何事にも取り組みやすい季節に「前向きに取り組みたい」というポジティブな内容に多くの〇〇の秋が使われています。
「この秋は誰が決めてるの?」と疑問に感じた人はいるかもしれません。ですが、特定の専門機関が毎回厳選に精査しているということは無く、記念だったり、旬の時期だったりとそれぞれの想いから〇〇の秋が生まれています。
つまり、基本的には自由に誰が作っても良いということです。
○○の秋を自分で作る
この〇〇の秋を、自分で作ってSNSなどで発信するというのも良い発想です。過ごしやすい秋の季節に、新しいことを始める、挑戦してみるきっかけとして「〇〇の秋」というのをご自身で作るというのも良いでしょう。
「ポジティブな内容」+「誰にでも伝わるワード」
自分で作るコツとしては、「ポジティブな内容」です。「遅刻の秋」や「失恋の秋」などネガティブな内容では前向きに取り組めません。
もう一つのコツは、「誰にでも伝わるワード」を使う事です。専門用語や一般的に知られていないワードでは、周囲には内容が伝わらないからです。また、他人を傷つけてしまうようなワードの使用はトラブルの元になってしまいますので、〇〇に入れるワードの扱いには気をつけましょう。
「ポジティブな内容」+「誰にでも伝わるワード」で自分発信の「○○の秋」作りにチャレンジしてみるのも良いでしょう。
「勉強の秋」や「健康の秋」などで自身に目標を定めて取り組んだり、「アウトドアの秋」や「ドライブの秋」などで紅葉を楽しむ時間にしたりなどもおすすめです。
既存の○○の秋の発展形
何にも思いつかない言う人は、既存の○○の秋の発展形などが作りやすいかもしれません。「読書の秋」→「漫画の秋」、「芸術の秋」→「自撮りの秋」、「睡眠の秋」→「寝やすい秋」→「エアコン休憩の秋」、「行楽の秋」→「落語家の秋」→「お笑いの秋」、「食欲の秋」→「腹八文目の秋」→「イメチェンの秋」、「実りの秋」→「臨時収入の秋」→「年末の為にひっそりする秋」などちょっと考えると直ぐに出てきます。是非試してみて下さい。
ビジネスとの関わり
実は、この〇〇の秋はビジネスにも深く関わり、様々な場面で見かけることができます。書店では「読書の秋」として専用コーナーを作り、レストランなどでは「食欲の秋」「味覚の秋」として秋の食材をメインにしたメニューの販売など、私達の興味を唆る宣伝を〇〇の秋に併せて行っています。
スポーツの秋としてスポーツ用品店でのセールや、ジムのイベントなどもあるでしょう。キャッチコピーとしても使いやすく、〇〇の秋は様々なことに使用できるのです。
誰もが自由に作って良い○○の秋ですので、サークルや仲良しグループ等の連絡にオリジナルの○○の秋を使ってニヤッとさせてみるのも面白いでしょう。
小中学生などでは感想文などにオリジナルの○○の秋を取り入れても面白いかもしれません。
まとめ
- 秋が多いのは活動しやすいから
- 由来があるものもある
- 誰が決めても良い
- 自分で作ってみる
- ビジネスでも重宝されてる
○○の秋は会話の小ネタにも使いやすい表現です。ちょっとした言葉遊びから爆売れ店内ポップが生まれたりもします。働きながらでも、ちょっとした時間に○○の秋を考えてみるのも良いかもしれません。
今回は「○○の秋」についてのお話しでした。