キシリトールガムで虫歯予防!誰でも出来るシンプルな処方箋!

2021年12月2日

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今回は「キシリトールガム」についてのお話しです。
キシリトール配合のガムが虫歯予防になるという話を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、本当に虫歯予防になるの?と思っている人もいるのではないでしょうか。今回はその疑問を解決していきます。

キシリトールガムとは

キシリトールとは糖アルコールの1種であり、白樺やトウモロコシの芯などが原料です。糖アルコールの中でも一番甘く、砂糖と同等の甘味度があります。そして、溶ける時に熱を奪うため、口に入れるとスーッとした冷涼感があります。また、後味の切れが早いのも特徴です。

キシリトールだけでなく、糖アルコールは歯を溶かすほどの酸は口の中で作られないため、虫歯の原因にはなりません。

歯科医院専売で販売されているものは、キシリトールの含有配合比率が90%~100%となっています。一方で、スーパーやコンビニで販売されているものは30%~70%のものがほとんどです。

商品によって配合率が異なっていますが、当然のことながら歯科医院専売のものの方が効果は高いので、選ぶ際は配合率にも注目してみるようにしましょう。

キシリトールガムで虫歯予防はできる?

キシリトール配合のガムにも「虫歯の発生や進行を防ぐ」働きがあると言われています。

唾液の分泌を促す

キシリトールは甘みが強く、その甘みによって唾液が出やすくなり、唾液の分泌を促す働きによって、口の中の酸性を中和させてリンやカルシウムが溶け出すことを防いでくれます。

虫歯の原因である酸が作られない

キシリトールは甘味があるのに虫歯の原因である酸を作らず、唾液の分泌を促して酸を中和させる働きがあるため、キシリトールは虫歯の予防に適しているといえます。

再石灰化を促進

また、キシリトールのガムやタブレットを一定期間口の中に入れていると、虫歯の原因でもある歯垢が付着しにくくなり、歯の再石灰化も促されるので歯が固くなり丈夫になります。

歯が溶け出す脱灰を防ぐ

そして、キシリトールは虫歯の大きな要因でもあるミュータンス菌の働きを弱める効果もあります。こういったキシリトールの効果は他の甘味料には見られません。

虫歯予防に効果的なガムの量は?

虫歯の予防に必要なキシリトールガムの量は、1日5g以上とされていて、キシリトール100%のガムであれば1日4粒で必要量に達します。一度に多くを噛むのではなく、少量を数回に分けて摂取した方が効果は高まります。

料理に使用する砂糖を全てキシリトールに変更する必要はなく、今までの食事のまま食後の1日3回キシリトールガムを摂取するだけで虫歯の予防が期待できます。キシリトールの含有量が少ないものは、1日4回以上の摂取がオススメです。

キシリトールは天然成分のため、薬品のように即効性はありません。しかし、毎日噛み続けていると2週間目位から虫歯の原因菌が減少し始めます。

さらに、3ヶ月以上続けると虫歯になるリスクが低くなり、その効果を持続させるためには1~2年継続して摂取することが必要となります。

噛む時間はどのくらい?

キシリトールは噛んですぐに甘みがなくなりますが、虫歯予防の効果を得るためには15分から20分ほど噛み続ける必要があります。長い時間、歯の表面にキシリトールが触れると唾液の量も増え、虫歯対策の効果も高まります。

キシリトールの含有量が多い歯科医院専売で販売されているガムを、朝昼晩の食後と、寝る前の歯磨き後に20分噛むと、効果が得られやすくなります。虫歯のリスクが高い方は噛む時間を長くしたり、間食後にもガムを摂取してしっかりとケアすることをオススメします。

また、噛んだときに分泌された唾液は、まんべんなく歯に行き渡らせたら飲み込まずに吐き出すようにします。

キシリトールガムの注意点

実際にキシリトールガムを食べる時の注意点もみていきましょう。

歯や顎への影響

食事の際に歯が接触する時間は1日でトータル20分前後です。ガムをいつまでも噛み続けたり、噛む回数を必要以上に増やしてしまうと、歯が噛み合う時間が長くなり、歯がすり減ってしまうリスクもあります。

また、左右どちらかに偏って噛み続けてしまうと、顎の関節にも影響がでることもあるため注意が必要です。

摂取量に注意

キシリトールは天然成分のため妊娠中でも授乳中でも摂取可能となっています。特に産後の場合、乳幼児に虫歯の菌をうつす抑制効果もあるため、妊娠中の方や乳幼児がいるご家族にはオススメの予防法です。

しかし、注意点もあります。キシリトールの注意点として食べすぎてしまうとお腹がゆるくなる場合があるとも言われています。お腹が弱い方や小さなお子さんに与える時は量に注意しましょう。

糖質もチェック

ただし、ガムの種類によって、キシリトールだけでなく他の甘味料が含まれている商品もあります。糖質が多く含まれたガムは酸が作られやすく、結果的に虫歯の原因となってしまいます。そのため、虫歯の予防が目的なのであれば、『糖質0』といった表記がされているものを選ぶようにしましょう。

補助的に使う

いくらキシリトール配合のガムが虫歯予防に役立つとは言っても、基本は毎日の歯磨きです。しっかりと歯磨きをしたうえでキシリトール配合のガムを補助的に活用しましょう。

まとめ

  • キシリトールとは何かを知る
  • キシリトールの働きを知る
  • 摂取量を知る
  • 噛む時間を知る
  • 注意点を知る

手軽に虫歯予防ができるキシリトールガム。お口の中もスーッとしますので、食後のエチケットとしても活用できます。便利なアイテムですので、日頃から鞄の中に入れて持ち歩いても良いでしょう。

 

今回は「キシリトールガム」についてのお話しでした。

 

 

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