パサパサご飯をふっくらご飯に戻す方法とアレンジを楽しむ心構え!

2024年5月6日

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今回は「パサパサご飯」についてのお話しです。

せっかく炊いたご飯がパサパサしていてガッカリした事はありませんか?食べても美味しくないし、捨てるのはもったいないし。こんなジレンマに陥った事は誰にでもあるでしょう。

でもご安心を。今回は、パサパサしたご飯になる原因を解明して、対策法を詳しく解説します。また、最後まで読んで頂けるとパサパサしたご飯になってもきっと大丈夫と思えるようになります。

パサパサご飯になる原因

パサパサご飯になる原因はいくつも考えられます。1つずつ原因をみて対策を考えましょう。

お米の品種の違い

炊き上がりの違いは、お米の品種によっても変わってきます。パサパサとまではいきませんが、元々モチモチとした食感ではないパラパラ食感の品種のお米もあります。お米の購入時や品種を変えた時には、お米の特徴を必ずチェックしましょう。

お米の保管状態が悪い

お米の保管状態によっては、同じ条件で炊いたとしても、パサパサしやすくなってしまします。お米も古くなる前に出来るだけ早く食べた方が良いのですが、長期保存する場合には保存場所が重要になってきます。

お米を保管する場所は、高温多湿になりやすい場所や直射日光が当たる場所や乾燥しやすい場所は避けて下さい。

高温多湿の場所ではカビが発生したり虫がわいたりしてしまう事もあります。特に直温度15度以上、湿度70%以上になると、虫が発生しやすくなるので注意が必要です。

射日光が当たる場所や乾燥しやすい場所では、もともとお米にある水分が減少してしますので、どうしてもパサパサしたお米になりやすくなってしまします。

お米の品質を低下させないベストな場所は、風通しがよくて湿度が少ない、低温で暗い場所です。特に、梅雨のから夏場にかけて、一番品質低下に気をつけなければいけない時期と言えるでしょう。

また、お米は空気に触れると劣化しやすくなるので、密閉できる容器や米びつで保存すると良いでしょう。

お米の測り方が悪い

お米の測り方には大きく二つの方法があります。

1つ目は、計量カップを使い体積で量る方法です。お米を計量カップですくいます。すくい上げたら、お箸などで表面を平らに整えて下さい。この時、平らでない物や、手で押しながらならしたりすると体積が正確に測れなくなってしますので注意が必要です。また、計量カップをたたいたり落としたりして密度を上げるのは止めましょう。軽くすくい上げたままで量ります。

お米1号は180gです。お米1合に対してお水は約1.2倍。つまりお米180gに対してお水は約216gと言う事になります。

2つ目は、計量カップを使い重さで量る方法です。お米1号は150gです。お米1合に対してお水は約1.5倍の量、つまり150gに対して約225gの水を入れて下さい。体積で量るより、こちらの方がより正確に量れます。
お米と水の割合は、美味しいお米が炊き上がるか、パサパサしたお米になるか、ベチョベチョしたお米になるかを決める需要な要素です。自分好みの適量を探してください。

また無洗米の場合は、糠が取り除かれているため通常の計量カップで量ると少し多くなります。無洗米専用の計量カップを使うか、水の量を少し増やすか、お米の量を少し減らすか調整して下さい。通常の量で炊くとパサパサになってしまうかもしれません。

炊く前に水を十分に吸わせてない

ご飯を炊く前に、お米に水を吸わせることを「浸漬(しんせき)」と言います。この浸漬時間が短いと、お米の中心部まで水分が届かなくなります。お米の中心部までしっかりと水分が給水されることで、糊化(でんぷん質のアルファ化)し、炊きあがった時に美味しいご飯となります。

つまり、浸漬時間の短いごお米はパサパサしやすくなります。逆に浸漬時間が長すぎるとお米がベチョベチョしてしましますので好みによって調整して下さい。

浸漬する時間は水温によって変化します。水温が高い方が早く浸漬して、水温が低いと浸漬する時間が遅くなります。目安を記載しておきますので参考にして下さい。

また、浸漬機能付きの炊飯器もありますので確認しておきましょう。

夏   30分~60分
春・秋 45分~75分
冬   60分~90分 を参考にして下さい。

保温が長過ぎ

お米が炊き上がった後は「蒸らす工程」も重要です。炊飯器によって、炊く時間と蒸らす時間が別々のもの、蒸らす時間を含めて炊き上がりを知らせてくれるもの等ありますので、事前に確認しておきましょう。蒸らす時間が少ないと、ご飯が冷めた時にパサパサしてしまいます。

さらに問題なのは、蒸らした後に何時間も保温の状態で放置してしまう事です。保温時間が長いと、お米の水分は飛んでしまいパッサパサになってしまします。

炊きあがったら出来るだけ早くいただくか、直ぐに冷凍保存するなど、保温時間を短くする工夫をしましょう。どんなに長くても保温時間は炊き上がった後5~7時間以内にしましょう。

炊飯器の不具合

長寿を売りにしている炊飯器もありますが、炊飯器の寿命は約5~6年と言われています。故障とまでは言えませんが、内釜のコーティング剥がれは目で見て解る不具合と言えるでしょう。

上記の方法を試してもご飯がパサパサする様であれば炊飯器や内釜の交換を検討しても良いかもしれません。

パサパサご飯を復活させる

ご飯がパサパサになってしまった時の対処法を解説していきます。

電子レンジで蒸す

最もオーソドックスな方法が電子レンジで蒸す方法です。

お茶碗一杯のパサパサご飯に対して、小さじ一杯の水又は日本酒をふりかけ、食用ラップをして電子レンジ(600Wで約90秒)で加熱します。

これでもまだパサパサしているようなら、15秒~30秒ずつ加熱して様子を見ましょう。最も手軽にパサパサご飯をふっくらご飯に近づける事が出来る方法です。

炊飯器の保温時間が経ってしまってパサパサご飯になってしまった場合、冷蔵庫に入れて置いてパサパサご飯になってしまった場合に適しています。

ちなみに、冷蔵庫に入れて置いたご飯がパサパサになる原因は、デンプン質が老化し水分が失われる事によって、ご飯の粘り気がなくなり固くパサパサしたご飯になるそうです。

余ったご飯を冷凍する時は、炊き上がった後出来るだけ早く、でんぷん質が老化し水分がなくなる前に冷凍すると良いでしょう。解凍した時も水分を含んだご飯を美味しくいただけると言う訳です。

炊飯器で蒸す

ご飯が炊きあがり炊飯器の蓋を開けてみたら、明らかにご飯がパサパサしている様な時は、炊飯器に水や日本酒を入れて、水分が全体に行き渡る様にしゃもじでかき混ぜてから蒸し直しましょう。

目安としては、お米2合~3合に対してお水又はお酒を大さじ一杯入れて10分~15分蒸らします。この場合、お酒を入れた方がより美味しく炊き上がる様です。完全にふっくらとはいきませんが、かなりふっくらご飯に近づきます。

もち米と一緒に炊く

パサパサご飯になる理由がお米自体にある場合は、もち米を2~3割加えると食感が大分変ります。また、お米約2~3合に対してみりんを大さじ一杯混ぜて炊くとお米自体に粘りが出てきます。さらに、こめ油(無ければサラダオイル)を数滴入れて炊くとお米自体に艶が出てきます。

混ぜる量は、好みに合わせて調整して下さい。

パサパサのままアレンジする

パサパサご飯を復活させるのではなく、パサパサのままでアレンジしやすい料理に使うのも一つの手です。わざわざ手間をかけて、ご飯をふっくらさせるよりパサパサのまま美味しく食べて、次回ご飯を炊く時に上記の調整を試みても良いでしょう。

パサパサご飯を最大限生かせる料理は何と言ってもチャーハンです。パサパサご飯はパラパラチャーハンにする事に悩んでいた時間が無駄だったと思えるくらい手間が省けると言う訳です。むしろ、パサパサご飯に感謝の気持ちすら抱くでしょう。「最近、料理の腕が上がってきかも」と思う人も出てくるかもしれません。

その他にも、ドライカレー、ガーリックライス、バターライス、パエリア、ピラフ、そば飯などもおススメです。パサパサご飯の何が問題だったのか解らなくなる人続出の可能性もあります。思いのほか、失敗を上手く隠せた柔軟性と器用さに「ちょっと本気を出しただけ」と自分を褒めたくなるでしょう。

他には、パサパサとは真逆の水分たっぷりのおかゆ、雑炊、お茶漬け、リゾット、ドリアなど、自分がパサパサしたご飯に炊き上げてしまった事実すら忘れてしまう様なアレンジもベターです。「今日は初めからそうするつもりだった」と思えてくるかもしれません。

こんな時代ですので、自分なりのアレンジを見つけて、どんなご飯でも美味しく食べる術を身につけたいものです。

まとめ

  1. パサパサご飯になる原因を知る
  2. パサパサご飯をふっくらご飯に変える
  3. パサパサご飯のまま美味しく食べる

硬めのご飯が好きと言う人でも、パサパサしたご飯は嫌いと言う人がほとんどでしょう。万が一、ご飯を炊くのを失してしまった場合には、是非この記事を参考にして下さい。

また、誰かが炊いてくれたご飯が多少パサパサだろうと、あなたの為に心を込めて炊いてくれたご飯に変わりありません。感謝の気持ちを込めて「ありがとう」「美味しかったよ」と伝えましょう。

いつでも美味しいご飯で、自分も家族もみんなで幸せになりましょう。

 

今回は「パサパサご飯」についてのお話しでした。

 

 

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