ドライブの思い出が車酔いしてゲ~にならない為の徹底準備!
自分は車酔いしやすいと自覚している人もいるでしょう。しかし、自分に合った酔い止めの薬を服用しても、薬の効き目はそう長く続くわけではありません。薬を飲み過ぎてしまえば副作用でツライ思いをしてしまいます。少しでも症状を軽減するために、車酔いのメカニズムとその対処法について知っておきましょう。
車酔いの原因とメカニズム
車酔いとは、簡単に言うと「目が回る状態」と同じです。あるいは、お酒に酔うことも実は同じメカニズムで生じます。
人は安定して直立歩行するために、絶えず体のバランスを保つように筋肉や神経、平衡感覚を調整する器官が働いています。とくに平衡感覚がしっかりと働かないと、じっと立っている事もできなくなってしまうのです。
平衡感覚を調整するのは、耳の奥にある三半規管です。耳の奥にカタツムリのようにぐるぐると渦巻状の器があって、その中にリンパ液が半分ほど入っています。体が傾くとリンパ液の表面も傾いて、その状態を脳が察知し体の傾きを認識するというメカニズムになっています。
例えば、その場でぐるぐる回転すると、あっという間に目が回ってしまいます。これは三半規管のリンパ液が洗濯機の中の水のように揺さぶられてバランス感覚がくるってしまっている状態なのです。そうなると、脳の感覚神経も異常をきたし、気分が悪いと感じます。
そして、大量のアルコールを飲むと、脳の感覚神経が異常を起こし、三半規管が体の揺れを察知していなくても体が揺れていると錯覚してしまいます。
車酔いもこれと全く同じです。振動の大きなクルマやサスペンションの弱い車に乗ると、体が絶えず「揺れる」状態になるので、だんだんと気持ちが悪くなるということです。
特に4歳~12歳位までは乗り物酔いをしやすいそうでう。大人になるにしたがって乗り物酔いが段々無くなっていくのは「慣れと脳の働きの衰え」と言う嬉しいような嬉しくない様な要因によるものだそうです。
「揺れる」以外の主な原因も知っておこう
上記のように、車の振動と左右に揺れる状態が最も大きな原因ではありますが、それ以外にも車酔いを起こさせる原因があります。
体調が悪い
お酒を飲んでもバランス感覚が乱れて気分が悪くなるくらいなので、何か病気をしているとか、とても疲れていたり、睡眠不足の状態で感覚神経が過敏になり、ちょっとした車の揺れや振動で車酔いになってしまうこともあります。車で遠出する日などは、前日から体調を万全にしておくように努めましょう。
車の中で漫画を読んだりゲームをする
小さい車で揺れたり振動しているときに漫画などを読むと、視点が定まらずに目が泳いでしまいます。このとき脳はバランスが乱れていると感じ、車酔いの症状を引き起こします。見る物は出来るだけ遠くのものにしましょう。
車の振動
軽自動車のように振動が伝わりやすく、カーブで大きく横揺れする車は車酔いをしやすいものです。急ブレーキや急発進なども酔いの原因になります。ドライバーは運転が乱暴にならないように気を付けましょう。できれクネクネ蛇行する道は避けると良いでしょう。
車内の匂い
車内が臭い場合も、精神的ストレスを感じて酔ってしまいます。得にタバコ臭いと車酔いになりやすいでしょう。香水や体臭なども車酔いの原因となる場合があります。
食べ過ぎと空腹
他にも、食べ過ぎや空腹の状態で体が揺れるのも原因の一つであり、普段から酔いやすい人は条件反射的に酔ってしまうこともあるので注意が必要です。
車酔いを予防する方法とは
まずは、小さくて振動と揺れの大きな車に乗らないようにすると良いでしょう。ちょっと高級なミニバンであれば、走行中も車内は静寂を保ち、揺れもほとんど感じません。
また開放感もあり気分的にもラクになります。しかし、他人の車に乗る場合だと、自分に都合の良い車を選ぶことは難しいです。そこで、次の方法を試してみてください。
助手席に座らせてもらう
助手席に座ることで、運転している感覚になれます。前方の道路状況を確認したり、ドライバーの世話をしたり、あるいはドライバーの話し相手になっているだけでも車酔いが気にならないものです。意識を車酔いから反らすイメージです。
サングラスをかけてガムをかむ
車酔いは周囲の景色がぐるぐる変化しても起こります。そこでサングラスをして景色をぼかすと効果的です。目を瞑っても良いでしょう。
また、ガムや梅干しなど唾液が出る食べ物を噛んで口の中に唾液を溜めた状態にすると三半規管が落ち着きます。ドライブのアイテムとして常備しておきましょう。
飲み物は炭酸+カフェイン
炭酸水は、自律神経の働きを調整して胃腸の不快感を抑える働きがあるとされています。カフェインには乱れた感覚の働きを抑える働きがあるとされています。また、柑橘系の飲み物は車酔いを後押ししてしまう言われています。3つの条件を満たしている飲み物として、〇ーラ、マッ〇、ド〇カ〇ン等のエナジー系が該当します。
他には、ショウガやペパーミントが入った飲み物もおススメです。
リラックスした状態で乗る
体が締め付けられたり、窮屈な状態では神経が過敏になって車酔いを強く感じてしまいます。そこで、ドライブのときはゆったりとした服装で、リラックスした姿勢で乗るようにしてください。窓やサンルーフなどがあれば、少し開けてもらって開放感と風を受けると気分が晴れます。
プラシーボ効果を利用する
その他にも、市販の車酔い防止リストバンドとか酔い止めアイテムをひとつ常備するのも良いでしょう。「これがあれば安心」というものを持っていれば、プラシーボ効果で車酔いになり難いでしょう。エチケット袋をすぐに取り出せる場所にしのばせておくのも良いです。
また車酔い対策のツボを「これで絶対に酔わない」と自己暗示をかけながら押すのも良いでしょう。
こまめな休憩
それから長距離ドライブでは、車酔いしやすい事をドライバーに伝えて、必ず1時間ぐらいの間隔で休憩をとってもらいましょう。その際は車外へ出て休むことも効果的です。ストレッチや深呼吸なども良いでしょう。
車酔いをしたときの対処法
車酔いの予防方法を行っていても、車酔いしてしまうことはあるでしょう。そのときは、ちょっと車を降りて楽な姿勢で地面に座り、深呼吸をしたり、遠い空を眺めて気を落ち着けてください。また、冷たい水をコップ一杯飲んで、氷があれば手首を冷やすとラクになります。
まとめ
- 車酔いの原因とメカニズムを知る
- 揺れ以外の酔いの原因を知る
- 予防法を知る
- 車酔いをした時の対処法を知る
乗り物酔い・車酔いになりやすい人でも原因と対策を知れば、旅行やドライブが憂鬱なものではなくなります。仲間や家族、恋人との時間を大いに楽しんで素敵な思い出をたくさん作って下さい。
今回は「車酔い」についてのお話しでした。