視覚障害の種類を知り、白杖を使って歩く人にもっと配慮を!

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今回は「白杖」についてのお話しです。
通勤途中の電車やバスなどで白杖を使って歩く人を見たことがあるでしょう。何らかの理由で視覚に障害があるため、白杖を活用しながら日常生活を送っているのです。とはいえ、白杖を使っている人=盲目という考えは正解ではありません。

知っておきたい視覚障害の種類

視覚障害の種類は様々で、それぞれの症状に応じて必要な助けや注意点は異なります。それらを正しく理解することは、交通機関などで必要なサポートを差し伸べる際に役立つことでしょう。

盲と弱視

視覚障害は大きく2つに分けられます。1つ目は「盲」、もう1つは「弱視」です。これは視力があるか無いかを意味するわけではありません。盲の方でも光の有無を区別できるケースがあります。

また、弱視と診断された人の中には、視力が低いケースだけでなく、視野が狭い人や暗い場所で見えにくい人も含まれます。このように、視覚的な情報を全くもしくはほとんど得られない場合や、視覚補助具等を使って自身の視力を活用できる障害は視力障害とよばれます。

視野障害と中心暗転

別のタイプとして視野障害が挙げられます。これは見える範囲が限られている障害です。視界の中心あたりのみが見えていて、その周囲が段々と見えなくなる症状もこれに当たります。この場合、足元が見えづらいため、歩行中につまずいて転倒するというリスクが大きくなります。

対照的に、周囲はぼんやり見えるものの真ん中が見えなくなる中心暗転という症状もこの障害に含まれます。視界の中心に位置するものが見えづらくなくなってしまうのです。

色覚障害と光覚障害

他には色覚障害があります。これは色を識別する機能に障害が起こり判別しにくくなる状態です。すべてのものがモノクロに見えるのではなく、ある特定の色がわかりにくいという症状が多くみられます。

一方、光の強さを感じて調整ができなくなる状態は光覚障害と呼ばれます。明るいところから急に暗い空間へ移動したときや、暗いところから明るい場所へ移ったときに視覚の調整ができない状態です。

ここで取り上げたものはいずれも視覚障害の中に含まれます。ですから、どんな視覚障害の種類を抱えているかによって必要とされるサポートや助けは異なるということが容易に想像できるでしょう。

白杖の歴史

白杖は、第一次世界大戦時にフランス人によって考案されたことが起源とされています。その後イギリス、カナダ、アメリカの順に広がっていきました。日本でも平安時代から杖を持つ人が絵画に描かれていたようです。現在の様な白杖としてのかたちは20世紀に入ってからとされています。

現在では、道路交通法第14条により「目が見えない者やそれに準ずるものは、白または黄色の杖を持つか、盲導犬を連れていなければならない」との規定があります。

視覚障害者が使う白杖の役割

視覚障害者が使用する道具として白杖(はくじょう)があります。法的には「盲人安全つえ」という名称が使われています。日本国内での使用に関しては、道路交通法とその施行令に規定があります。視覚障害者だけでなく肢体不自由の人や聴覚障害、平衡機能障害を抱えている人たちの使用も認められています。

白杖の役割は主に3つです。1つ目は安全の確保です。前方に障害物が無いか確認したり危険から防御したりする役目です。2つ目は歩行に必要な情報の収集です。白杖を使うことによって道路上にある段差や歩道の切れ目などのランドマークを識別することが可能になります。3つ目は車のドライバーや他の歩行者などへの注意を喚起することです。

白杖はそのカラーリングゆえに視認性がよく他者から認識されやすいため、離れた距離からも歩行者の存在を知らせることができるのです。白杖の役割は、視覚障害者が安心して安全に日常生活を送るためのサポートツールと言えるでしょう。

交通機関ではどのような配慮がなされているか

2016年4月に障害者差別解消法という法律が施行されました。これは不当な差別的取り扱いを禁止するとともに、合理的配慮を提供することによって社会的障壁をなくすことを目指すものです。

これは、障害者本人やその家族または支援者から申し出があった場合に、状況に合わせて適切な配慮を行うことを意味します。「状況に合わせて」という表現から、申し出を受けた側が負担になりすぎない範囲で行うことが求められていると読み取れるでしょう。

公共の交通機関では、バリアフリーや点字ブロック、展示案内板の設置等の環境整備を実施しています。一般の利用者は視覚障害者からお手伝いを頼まれたら協力することによって配慮を示することができるでしょう。

視覚障害を抱えている人と接する際の注意点

視覚障害の種類は様々であるゆえに、配慮の示し方も人それぞれ異なります。困っている様子に気付いたら「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけて、必要なことが何かあるか率直に尋ねましょう。

実際にお手伝いをすることになった場合の注意点があります。まず、場所や物の位置を伝える時には、上下左右・前後などの方向や、何メートル・何歩先といった距離を、相手がイメージしやすいよう具体的にはっきりと声に出して伝えましょう。また、「あれ」「それ」「あっち」などの抽象的表現は避けるのが賢明です。

一緒に歩く時は、自分の肘の少し上をかるく持ってもらい、視覚障碍者の半歩前を歩きましょう。歩くペースを合わせる事も重要です。また、常に周りの状況を具体的に伝えながら歩くと良いでしょう。

視覚障害者とのやり取りを終えてその場を立ち去るときの注意点は、必ず別れの挨拶をすることです。声をかけずに立ち去ると、いなくなったことに気付かず、困惑してしまうことがあるからです。

どんな視覚障害の種類を抱えているかによって必要とされるサポートや助けは異なります。相手の状況に自分を置き換えて考えることで、どのような注意点があるか気付くことができるでしょう。

まとめ

  • 視覚障害の種類を知る
  • 白杖の歴史を知る
  • 白杖の役割を知る
  • 合理的配慮を理解する
  • 接する際の注意点を把握する

まずは白杖=全盲のイメージを払しょくし、様々なタイプの視覚障害、それ以外の障害の人の立場からどんなサポートが欲しいのか?どんな思いをしているのか?を想像してみると良いかもしれません。白杖を使っている人にとって、スマートフォンホが大きな助けになる場合があることも理解が出来る様になるでしょう。

今回は「白杖」についてのお話しでした。