革製品のひび割れは本当に自分で修復できるのか?その実態とは・・

2020年8月5日

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今回は「革製品の修復についてのお話です。

革製品を使用せずに長期間放置したり、手入れせずに使い続けるとカサカサやひび割れが生じてしまうことがあります。革製品にひび割れが生じる理由と、その対策法について解説します。

革製品にひび割れが生じる原因は主に3つ

革製品がカサカサになったり、ひび割れが生じる原因は主に3つあります。

乾燥

革製品は乾燥に弱く、特に冬場は注意する必要があります。人も冬場は保湿クリームなどでお手入れするのと同じで、革製品も乾燥しない様に保湿を心がけるとより良い状態を保てるようになります。

経年劣化

もうひとつは経年劣化です。革製品は製造段階では革を維持する栄養分を含んでいますが、時間が経過するとその養分が徐々に抜けていってしまいます。見た目は乾燥した時と同様に、表面がカサカサになって古びた印象になります。

保護材を溶かす

人体の汗や油脂が表面に付着し、そのまましておくと革製品表面の保護剤を溶かしてしまうことです。劣化した革製品に水や汚れが付着すると、より深くまで浸透してしまい、汚れが取りにくく、また損傷の原因にもなってしまいます。

革製品のひび割れは、デイリーケアを心がけることで予防することが可能です。

革靴の基本的なお手入れの方法

まずは革靴のお手入れの方法を見ていきましょう。

革靴用クリーム

革製品の手入れ方法として最も基本的な方法は、皮革用クリームを使うことです。革の状態が少し乾燥しすぎていると感じたら、ブラッシングや乾いた布で良く拭いて汚れを落とし、なるべく薄くクリームを塗ってください。厚塗りしてしまうと逆効果になります。また、クリームを塗るのは多くても月一回程度が妥当です。

あまり頻繁にクリームを塗ると、かえって革を劣化させる原因にもなってしまいます。あくまで革の状態を見て判断しましょう。クリームは、なるべく薄く、月一回が基本です。

カビ対策

乾燥や汚れと並んで、革製品の大きなトラブルの元になるのが「カビ」です。特に長期間、押し入れなどにしまって放置してしまうと、確実にカビが生えてしまいます。

カビを予防する最も効果的な対策は、その革製品を日常的にコンスタントに使用することです。革が外気に触れたり風に吹かれたりすることで、カビが成長しにくい環境をつくることで、カビの発生を抑えることができます。

保管する場合も、押入れなどの密閉空間にしまい込むのではなく、壁に吊るすなど、風通しの良い場所に置く方が理想的です。やむをえず押し入れで保管する場合は最低月1回程度、取り出してブラッシングや乾拭きで手入れをした方が良いでしょう。

固い財布や鞄の革製品を柔らかくしてひび割れを防ぐ

革財布や革の鞄のような革製品は買ったばかりだと固すぎて使いにくいことがあります。使い込むことで柔らかくなるものですが、少しでも早く手になじませたいという場合には、革を柔らかくする方法を試してみるとよいでしょう。

手で揉む

一番簡単な方法は手で揉むことです。皮革は構成するコラーゲンの繊維が絡まり合うことで形成されています。この絡まり合いが、新品のうちは強いので固く感じるわけです。

手で揉んでこの絡みをほぐしてやれば、柔らかくなります。ただし、あまり力を入れて揉むと型崩れを起こす場合もありますので、注意しましょう。

クリームやオイルを使う

乾燥や水濡れが原因で革が固まってしまっている場合は、レザーオイル・クリームを塗り込むと、革が柔らかくなります。

水に濡れた場合、もともと革の中にある水分が、染み込んだ水と一緒に蒸発してしまい、本来含まれているはずの水分を失うことで固くなってしまいます。レザーオイルには繊維に染み込むことでオイルコーティングの効果があり、水が染み込みにくくなる効果もあります。

オイルを塗り込む時には、まずブラシでゴミやほこりを落とし、乾いた布を使ってオイルを塗っていきます。この時、オイルは少量(米粒ほど)を少しずつ塗り込むようにしましょう。大量のオイルをいきなり塗り込もうとすると、ムラやシミの原因になります。

オイルでベタついたり、ツヤをより出したい場合はオイル塗布に使ったものとは別の布で乾拭きし、もう一度ブラッシングをするとよいでしょう。

柔軟剤を使う

革用の柔軟剤を使えば、手早く柔らかくすることができます。柔軟剤は文字通り、硬い革を柔らかくするもので、基本的には革靴に用いるものです。固い革製品を柔らかくしたいからと言って、お湯に浸したりドライヤーで温めたりするのはNGですので注意しましょう。

傷んだ革製品はもう復活しない?

革製品は長く使うと経年劣化でどうしてもひび割れ、傷、剥がれや擦れといったトラブルが起こりがちです。革製品はその材料となる革の種類や、製造方法などが多種多様であり、対処方法もケースバイケースになってしまいます。

革用カラー補修クリームを使う

簡単な色落ち程度であれば、革用のカラー補修クリーム使って自分で補修すること可能です。ブランドによっては、カラー補修クリームを数十色以上展開しているものもありますので、補修したい製品の色合いに合わせて良いものを選びましょう。

皮用接着剤を使う

革が剥がれた場合は革用接着剤で補修できる場合があります。専用のブラシで張り合わせる両方に接着剤を塗布して、ベタつかなくなるまで乾かしてから密着してください。

サンドペーパーやパテなどを使う

サンドペーパーは紙やすりのことです。イメージ的には砂消しで文字を削る様な感じです。サンドペーパーで比較的浅いひび割れの部分を削り落として、絵筆やアドカラーを塗って目立たなくする方法です。

パテは比較的深いひび割れにパテを埋めていき、最後にクリームでならす方法です。パテはよく折まがる部分では取れてしまうこともあります。

いくつかの方法をご紹介しましたが、どの製品でも必ず使える復活方法は残念ながらないと考えておきましょう。

まとめ

  • ひび割れの原因は主に3つ
  • 革靴の対策法を知る
  • 固い革製品を柔らかくする方法を知る
  • 傷んだ革製品を復活させる方法を知る
  • 必ず使える復活方法はない

革製品は時間と共にどうしても傷んできます。しかし、日々のケアでその速度を遅らせる事が出来ます。革製品は素材や製法によって補修のしかたも違います。どう補修して良いかわからない場合や大切な高級バッグなどは、専門店に問い合わせた方が無難でしょう。

今回は「革製品の修復」についてのお話でした。