自己啓発の落とし穴!メリットだけ知って突き進むのは大変危険です!

この記事をSNSでシェアしよう!
Pocket

今回は「自己啓発の落とし穴」についてのお話しです。

自己啓発にどんなイメージを持っていますか?良いイメージですか。そうではありませんか。きっと人それぞれでしょう。

自己啓発には定期的にブームが訪れます。不景気など社会情勢が不安定な時には自己啓発に心酔する人が増えると言われています。

今回は自己啓発と正しく向き合い、落とし穴に落ちることなく有効活用して頂く為の基礎知識をご紹介します。

自己啓発とは?

自己啓発とは、自分自身の意思によって自分の能力を高め、精神的な成長を目指す事です。スキルアップをはかる事によって公私ともに充実した時間を増やすことが可能となります。

方法としては、本を読む、セミナーに参加する、コンサルティングやコーチングを受ける等があります。

実際に学んだ知識を行動に移すことによって、自分自身で試行錯誤する能力を高めたり、自分の成功パターンを築き上げることも望めます。明確な目標や目的を持つ事によって初めて自己啓発は有効な手段となりえるでしょう。

自己啓発自体に明確な定義や区分は存在していない為、多くは成功哲学の習得、潜在能力開発、目標達成トレーニング等が自己啓発として扱われています。また、「自主的な精神的の成長」と「自主的な能力の向上」の両方を満たすもの以外は自己啓発に該当しないとされています。

自己啓発によく似た言葉に能力開発があります。ほとんど同じような意味で使われることもある様ですが、正確には違ったもので、「自主的」と言う要素が加わるかが大きな違いとなります。例えば、会社で半ば強制的に行われるスキルアップ研修と休日に自腹で参加するセミナーの様な違いです。

また、「啓発」という言葉には、他者からの教えや他者の考えを受け入れ取り入れながら答えにたどり着くと言う様な意味合いがあります。「自主的」を「自分一人で」と勘違いしてしまう人も稀にいるので注意が必要です。

自己啓発のメリット

自己啓発には多くのメリットが存在します。確認していきましょう。

成長を促す

自己啓発を行う事によって得られるメリットとして、まず最初に挙げられるのが能力や心の成長でしょう。日本では高校生位までは、勉強にしろスポーツにしろ受け身で習得する機会がほとんどでしょう。

環境的にも恵まれている為、自主的に行動する機会があまりありません。しかし、社会人になるとほぼ自動的に誰かがあなたの為に環境を整えてくれたり成長を促してくれたりするケースは激減します。

つまり、自己責任の世界になります。受け身のままだと成長が鈍化してしまう恐れがあるのです。それでも成果や結果は求められます。

この様な場合に自己啓発は有効となります。今まで自分にはなかった視点を持つことにより「自主的な精神の向上」を促し、行動を仕事に結び付けることで「自主的な能力の向上」がはかれると言う訳です。

モチベーションが上がる

自己啓発によって「自主的な精神的の成長」や「自主的な能力の向上」が促されるとモチベーションが上がってきます。

自分に自信を持てるようになると自己肯定感も高まります。仕事で評価されたり、資格を取得したり、昇進したり、人間関係構築がスムーズになったり、良い連鎖が始まり更にモチベーションが上がるきっかけとなるでしょう。

今までやりたかったけどやれなかった事など、夢を実現させる為の挑戦にも結び付くかもしれません。自分を奮い立たせるために定期的に自己啓発を利用している人もいる様です。

ビジネススキルが上がる

自己啓発が有効とされる3つのビジネススキルおご紹介します。

スケジュール管理

日程管理、時間管理、緊急対応など時間を有効に使う能力が高まります。目標達成までの時間を短縮する事も可能でしょう。

コーチング能力

相手の能力を引き出したり、自主性を促したり、信頼関係を築きながら効果的にサポートする能力が高まります。

ファシリテーション能力

もしかしたら、聞き慣れない方もいるかもしれません。簡単に言うとチーム遂行能力を高める為に一人一人に働きかける能力です。チーム力を高め最大化する為の能力と言えます。個々のメンバーもチームも今まで以上の成果を上げる可能性を高めるものです。

自己啓発の落とし穴

ここからは自己啓発の落とし穴について解説していきます。落とし穴に落ちない様に基礎知識を得て心構えをしておきましょう。

のめり込み過ぎる

どの世界でも一定数のめり込み過ぎて周りが見えなくなっている様な状態の人がいます。そういう人は自己啓発にもいます。周りの人からは「洗脳されてる」とか「騙されてる」とみられてしまう様な人です。

のめり込み過ぎている人がやりがちなのが、押し付けです。よくある「感謝」「ポジティブ」「有名経営者の理念」等も全く興味を持っていない人や嫌がっている人に押し付けてしまっては相手にとって「ウザいだけ」になってしまうかもしれませんので注意が必要です。

また、聞かれてもいないのに勝手に上から目線でする「あなたの為に言ってあげてるアドバイス」も止めましょう。

自己啓発の教えはあくまでも一つの考えであり、絶対視しない様にして下さい。どんなに素晴らしいと感じた教えであっても、やみくもに信じる事が必ずしも良い結果につながるとは言えない事を肝に銘じておきましょう。

憧れの著名人のセミナーや講演会等に参加した後は特に注意が必要です。一度冷静になって、今の自分の状況とセミナーや講演会の内容をよく照らし合わせましょう。

時間とお金と労力の浪費

明確な目標や目的を持たないで自己啓発を始めてしまうと、時間とお金が過分に掛かってしまう恐れがあります。今の自分の立ち位置を把握して、そこから目標や目的を設定しましょう。

初めは、誰に何を聞けばよいか、どんな本を読んだらよいのか解らないかもしれません。目安としては、こういう人になりたいと思える人、自分の目標を達成している人、その世界の専門家から教えてもらうのが良いでしょう。

また、結果を早く求めるあまりいろんなものに手を出して、結局は何も成し遂げていない何て事にならない様に注意しましょう。一昔前のノウハウコレクターの様に「成功哲学」に多大な時間、お金、労力を費やしても全く成功していない何て事にならない様にしたいものです。

しかし、将来的に自分の職業や立場、役割が変わって行くかもしれないと言う事を念頭に置いて、狭いジャンルに決めつけ過ぎないのも得策と言えます。バランス感覚が重要となります。

学んで満足する

良くあるパターンですが、本を読んだり、セミナーに参加したりして満足してしまう人がいます。インプットに比重を置きすぎてアウトプットしないと言うパターンです。

自己啓発セミナーなどは短期的にはものすごくモチベーションが上がったりします。しかし、その興奮が一カ月続くかと言うとそうではありません。この興奮を生かすためにも、セミナーを受けた後、本を読んだりした後は、24時間以内に何かしらの行動を必ず起こしましょう。

せっかく得た知識が宝の持ち腐れとなってしまいます。新しい知識を得て、さらに自分で考え行動に移すと言うステップを忘れずに行って下さい。視野を広げる為の自己啓発で頭でっかちになってしまい自分を停滞させてしまっては本末転倒となってしまいます。

また、学ぶ事に重点を置きすぎて今の自分に合っていない方法だと気が付かない人もいます。具体的にどうしたいのか、どうなりたいのかを常に意識して、どの自己啓発を選ぶのかを決める必要があるでしょう。

自己啓発ビジネスに気付かない

自己啓発をビジネスにしている法人や個人がいる事も忘れてはいけません。ビジネスである以上、新規客獲得、リピート購入、アドオン、バックエンド商品など売り上げを増やすための工夫がなされています。

お客さんには心地良い言葉が並び、時には厳しい愛の有る指摘もあるかもしれません。しかし、ビジネスの基本は新規顧客を掴みリピート購入してもらう事であり利益を増やす事です。

極端な例をあげましょう。

成功法則の本を売って社会的に成功すると言う順番が逆になっている場合もあるかもしれません。先に申し込みを受け付けてから商品を製造、調達する場合もあるかもしれません。

講演会などのスピーチを聞いた後、最高にやる気が高まって行動しても準備が整っていない人は上手く結果が出ない場合もあるかもしれません。今、最優先するべきことは準備を整える事だと言う事に触れず、将来のキラキラした話ばかりするスピーチなのかもしれません。

この様な極端な例だけを読んで、出版、セミナー運営などの自己啓発ビジネスは悪なんだと早とちりしないで下さい。あくまでも自分が自己啓発ビジネスのお客さんであり、ビジネスだからこそ自分にも得られる情報がある事を心に留めて欲しいと思っているので例え話を出しているのです。

いつでも冷静な判断が出来る様に、自分に有益な情報を選択できる様に心と頭を整えておきましょう。

似た内容のものが多い

自己啓発は実は似た内容のものが多々あります。

例えば「人を動かす話し方」と言うテーマがあったとします。このテーマで、現在流行の著名人、数十年前に亡くなられた方、日本人、海外の人の出版物を拝読してみると、なぜか内容が似てたりします。

時代背景やお国柄は違ったとしても、本当に重要なポイントは、いつの時代でも、どこの国でも、誰にとっても大きくは変わらないのかもしれないと言う事です。

同じテーマで何冊本を読んでも、同じテーマの講演会やセミナーに何回参加しても、聞いたことある話や読んだことある言葉が出てくるものだと思ってよいでしょう。重要ポイントの解説がほぼ全て同じ学生時代の参考書と似ています。

それでも違う部分はあるものです。仮説だったり、著者の個人的な体験だったり、視点の違いだったり、例えの違いだったり様々です。その違った部分に自分の目標実現の為に参考になる内容はあるのか、再現性はあるのかなど検討するクセを付けておくと良いでしょう。

抽象的な内容が多い

セミナーや講演会、本でもそうですが不特定多数の人に説明する場合はどうしても不特定多数の人に理解してもらえる様な浅い内容や抽象的な説明が多くなってしまします。ある意味仕方ないことかもしれません。

この点を押さえた上で、出来るだけ具体的な内容のセミナーや講演会、本を選びましょう。本当に自分の役に立ちそうなものは個人セッションや次のステップに進んでより具体的なアドバイスを得たり具体的な知識を習得してみましょう。

そして、その方法論に再現性があるのか、その方法で上手く行った人が今までどれくらいるのかなどもチェックしましょう。また、方法論だけでなく自分自身の精神的な満足も得られるのかも確認が必要です。

ここでもう一度思い出していただきたいと思います。自己啓発とは「自主的な精神的の成長」と「自主的な能力の向上」の両方を満たすものだと言う事です。

自己啓発では、「直感」「ありのまま」「自分に正直」「後悔しない」「ポジティブ」「ビジョン」「成功」「富」「自由」などの心地良い言葉が多用されます。一時的な気持ちの高揚感だけでは、精神的な成長も能力の向上も出来ません。

自分の目標達成の為に最も重要なのが具体的に何時、何処で、何を、どうやるかと言う事です。その方法や戦略や心がまえを教えてくれる自己啓発は有効となるでしょう。

まとめ

  1. 自己啓発とは何かを知る
  2. 自己啓発のメリットを知る
  3. 自己啓発の落とし穴を知る

一般的に成功者と言われている人はみな自己啓発を利用していると思われます。それは無意識的に使っているのかもしれませんし、自己啓発と言う言葉は使っていないかもしれません。

自分の心と能力を成長させたい、その成果を他人の為に社会の為に使いたいと言う欲は素晴らしいなと思うのです。皆様はどう思いますか?

 

今回は「自己啓発の落とし穴」についてのお話しでした。

 

 

この記事をSNSでシェアしよう!