占い師はデタラメ?一喜一憂しない為に基礎知識をご紹介します!

2021年11月20日

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今回は「占い」についてのお話しです。

占いを信じている人も信じていない人もいると思います。悩みを吐き出す場にしている人も単に鑑定結果を楽しんでいる人もいるでしょう。

占いはお仕事のツールと言う人もいるかもしれません。その程度も様々でしょう。今回は占いに詳しくない人の為に基礎知識をご紹介します。

占いの起源とは?

占いが好きな方は多いと思います。もし占いが好きでなくても、テレビや雑誌の占いコーナーだけは、つい気になって見てしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

占いの起源は遥か古代に遡ります。人間が言葉を使い、集落を形成し、社会や文明を築いていく過程で、天候や災害などを事前に知ることができたらいいのにと思うことがありました。

そんな時に、占いが生まれたのだと考えられています。古代のメソポタミア文明では、水害や地震を予知するために占星術を生み出したと言われています。

現在、占いの種類は様々に派生しています。代表的なものには、生年月日や生まれた時間からその人が持って生まれた性格を探り運命や宿命を導き出すもの。

タロットカードなどで偶然引き当てた事象から今後の方向性を判断するもの、手相や人相など目に見える事象からその人の運勢を占うものがあります。この他にも、数え切れないくらいたくさんの占いがあります。

占いが流行るタイミング

日常的に占いを行動の指針にされている方もいらっしゃると思います。しかし、大半の方は結婚前やマイホームを建てる時、会社の経営で大勝負をする局面など、人生に何度も経験することがない大事な判断をしなければいけない時にだけ占いに頼るのではないでしょうか。

人の心理としては、自分一人ではその決断に自信を持てない時に、占いに頼りたくなる傾向が高いと言われています。同様に、社会情勢が穏やかでない時期、21世紀に変わる等の大きな節目に、社会全体として占いが流行りやすくなります。

バブルがはじけた後は占いが人気となり、テレビ番組でよく取り上げられていました。このように経済が低迷して社会的不安が漂っている時期は、占いが注目されると言っていいでしょう。

占いを信じる心理とは?

占いは今まで当たったこともないし、非科学的だから信じないという方もいらっしゃるでしょう。しかし、程度に差こそあれど、占いを信じている方は多いのではないでしょうか。

なぜ占いを信じてしまうかというと、人は良いことを言われると心地良いですし、自分を励まし背中を後押ししてくれた占いのことはよく覚えているからです。例えば、星座占いで上位だった時は、占いを信じてラッキーアイテムを取り入れるものの、下位の時は興味を失くして聞かないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、たまたま占いを信じて行動した時にその通りになったり、普段は起こらないラッキーなことがあると、その経験から次回からも信じるようになります。

特に、有名な占い師や実績のある占い師の占いに対しては、自分が当たったことがなくても、周りの声によって信頼度が高くなります。

メディアで多く取り上げられていたり、自分が尊敬している人が支持している占い師の言葉なら間違いないとありがたく感じたり、やみくもに信じ込んでしまう深層心理が人にはあるのです。

また、お金を払ってでも占いをしてもらいたいという人は、大きな悩みを抱えていたり、重大な決断に迫られていることが多いです。そんな時に占いによってこれからの指針を示してもらえると、藁にもすがる思いで信じやすくなります。

占いは統計学なのか?

占いは統計学の一種だと言われることがあります。統計学とは、データの特徴を把握して比較し、今後の予測に役立てる学問です。そういう点では、手相占いや人相占いは、占い師がこれまでに見てきた膨大なデータの中から、この相が出ている人はこんな傾向が高いという答えを導き出しています。

占星術に関しても、その長い歴史の中で蓄積された情報や経験、知恵を占い結果に結び付けています。そう考えると、占いは経験測に基づいており、統計の量が多いほどよく当たるという面を持っていると言えるでしょう。

しかし、占いは統計学だと言い切れない部分もあります。なぜなら、生年月日で占ったり、タロットカードを使用したりするもの、普通の人にはない第六感があるとしか言いようのない占い師も存在するからです。

また、霊視や透視と呼ばれているものと占いは別物です。占いと霊視や透視を合わせている場合もあります。結局のところ占いを信じるか信じないかはその人次第であると言えるでしょう。

占いで人事を決める?

会社の人事や接客業、営業の現場で人をカテゴリー分けして対応や使う言葉を変えると言う事は当たり前の様に行われています。分類、統計と言う視点で言えば同じように感じます。

しかし、占いで人事が決まったりすることは、日本の会社では推奨はされていない様に思います。占いの場合は先に「この人はこうだ」と分類して、その後その人の行動を把握して検証していくと言う順番が取られて行きます。

一般的な会社の人事評価では、先にその人の言動を見て、その後分類すると言う順番でデータが取られていきます。まだ、その人の事を何も知らないのに、この人を抜擢するとは当然ならないでしょう。

しかし、日本でもその人の潜在能力や人間性タイプ等の把握に経験値や人間性だけでなく分類学や統計学も活用し統合的に判断している企業が数多くあると言うのが実情なのです。この場合、一般的な占いとは違った、行動心理学なども加味された統計学や分類学が使われている様です。

占いの信用度は?

占いに使われるデータの信用度は、高いとも低いとも言えません。なぜなら、占いをどの程度信じるかは人それぞれで、受け止め方が人によって全く異なるからです。正確なデータが取れる事柄ならば、原因に基づいて結果をデータ化することができます。

しかし、占いは、イエスかノーだけでは表現できない悩みや決断の相談に乗るという側面があるため、占いが当たったかどうか、悩みが解決するまでにどれくらいの時間が必要だったかなどの数値を取ることが非常に難しいのです。

このように占いは、データとして信用度があると言える情報を得るのが難しい性質を持っています。統計データを明確に示して鑑定するよりも、占い師の経験や技量、人間性に頼る部分が大きな比重を占めている場合もあるのかもしれません。

占いに限らないダメ出し

よく聞く占いに対するネガティブな意見があります。

  • あいまいな表現で当てはまっている様に感じさせる。
  • この占い師は自分の事を理解してくれていると思わせる。
  • 不安をあおって行動を促す、強い断定的な表現を多用する。
  • 心の中でハイと言わせ続け受け入れさせる。
  • さも見抜いたように当たり前のことを言う。
  • 5個外れても1個当たった衝撃は記憶に残る事を利用している。
  • 外れた時は努力不足や考え方や気の持ち方や過去の行動を指摘する。
  • 先のことを予言してその前にいなくなる

など沢山出てきます。

実はこれらは占いに限ったことではないとも言えます。占いに限らず様々な仕事の現場において使われている手法です。

どの仕事においても人間性は重要ですので、占い師のアドバイスも全部うのみにせずに自分の中でかみ砕いて府に落とせば、役に立つアドバイスも見つかるかもしれません。

占い師になるには?

占い師と言う資格はありません。占い師になるにはスクールに通ったり、個人レッスンを受けたり弟子入りしたりして学んでいきます。証書を発行している場合もありますが、証書がなければ占い師として働けないと言う事はありません。参入がしやすいというメリットもあります。

占いには沢山の種類があるので、自分がどの分野が強いのか等分析してからどの占いを学ぶのか決めていく人もいる様です。

また、ビジネスとして考えた時に占い市場はとても大きく5000億を超える市場があると言われています。その分ライバルも多く2:8の法則が当てはまる産業とも言われています。

全体の8割の売り上げを2割の占い師で分け合い、残りの2割の売り上げを8割の占い師で分け合っていると言う計算になります。

占い師として働く場合には、先輩占い師の人に色々体験談を聞いてみるのも良いでしょう。また、副業として占い師をする道もあります。

よくある悩みとしては、人間関係、仕事や勉強、お金、健康などがあげられます。話を聞いたりアドバイスをしたりする事がメインとなりますので、コミュニケーション能力高い人や人生経験が豊富な人、人間性に優れている人は占い師として大きな武器を持っていると言えるでしょう。

まとめ

  1. 占いの起源を知る
  2. 占いが流行るタイミングを知る
  3. 占いを信じる心理を知る
  4. 統計とは言い切れない部分もある
  5. 信用度をチェックする
  6. ダメ出しは占いに限らない
  7. 占い師になる方法を知る

「占いなんて信じるだけ無駄だ」と言う人もいれば「占いで背中を押してもらえた」と言う人もいるでしょう。占いに依存しきっている人も、占いを否定する事に一生懸命な人もいます。鑑定結果に占い師の人間性が大きく影響している場合もあるかもしれません。

結局は自分次第だと言う軸を忘れずに持っていれば、占いに限らず他人のアドバイスに振り回されることなく、貴重なアドバイスを見逃すこともなく、極端な判断や行動をとることも減っていくのかもしれません。

 

今回は「占い」についてのお話しでした。

 

 

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